第四百七十二話 【訓練】流れる汗その一
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第四百七十二話 【訓練】流れる汗
戦士達は訓練の話もした、そこでだった。
長門は周りを見回して仲間達に話した。
「海辺で訓練をするが」
「ここは島だからね」
クイーン=エリザベスが続いた。
「もう海辺ならね」
「その辺りにある」
「ええ、本当にね」
「スサノオはこの島に来る」
長門はこのことも話した。
「だからな」
「それならこの島全体でだね」
五代が応えた。
「訓練すべきだね」
「そういうことだな」
「そうだね、ただ拠点はもうけよう」
「それがいいな」
「それでその拠点は」
「そのままでいいでしょ」
クイーン=エリザベスは少し不満そうに述べた。
「私達がそうしているし」
「重桜の屋敷でか」
「あそこは広いしね」
「これだけの数でも普通に寝泊まり出来る」
「お風呂も入られるわね」
「重桜の地域は一万人いてもだ」
それでもというのだ。
「ゆったりと暮らせる」
「そこまで行くと街だな」
「そうなの」
あろまとみかんは長門の話を聞いて述べた。
「ちょっとしたそれなの」
「まるでプリパラタウンだな」
「しかしそれだけ広いならだ」
月光も言ってきた。
「拠点として十分だ」
「そう思うか」
「どういった場所かまず中に入って見たいが」
「存分に見るといい」
長門は確かな顔で答えた。
「これからな」
「そうか、では遠慮なくいいな」
「最初から遠慮は無用の筈だ」
長門はまた確かな顔で答えた。
「私達は仲間だな」
「だからか」
「共に背中を預け合うことになる」
そうした間柄だからだというのだ、仲間同士ということは。
「それでだ」
「そうか、ならだ」
「存分に見てくれ」
「そのうえで拠点に相応しいか確かめさせてもらう」
「俺が案内するよ」
五代は仲間達に優しい笑顔で申し出た。
「俺の方が先にここに来て知っているからね」
「そこでそう言ってくれるのが五代さんなんだよな」
大和は五代のその言葉に彼も笑顔になった。
「本当にいい人だよな」
「というか聖人か?」
加賀は大和に真顔で問うた。
「五代さんは」
「そこまでいっているよね」
「あまりにもいい人過ぎる」
「何しろ人を笑顔にさせる千の技と二千の特技だったわね」
イリナが述べた。
「その全てを人の為に使ってくれるから」
「そうだな」
「ライダーの人はいい人が多いけれど」
「五代さんは特にか」
「そうだと思うわ。だからこうした時もね」
「ご自身が申し出るから」
「いつもそうなのよ」
こう加賀に話した。
「本当に頭が下がるわ」
「いつも悪いですよ」
ギャスパーはその五代に直接言った。
「僕達も自分で見て回りますし」
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