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リュカ伝の外伝
因果という言葉がある。ヤってみよう、そしたらデキるぜって感じ。
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(グランバニア城:二階廊下)
ピクトルSIDE

如何(どう)しよう……
やはりウルフさんに相談すべきなんだろう……
でも……何て言えばいいのか……

私は今日何度目かのトイレ駆け込みから、自分に割り当てられたアトリエへの帰り道で、これまた何度目かの重い溜息を吐いて壁にもたれて悩んでいる。
誰かに相談できれば楽になるのだろうが、内容が内容なだけに誰にも相談できないで居る。

「ピクちゃん、如何したの? 体調悪いの?」
アトリエまであと数メートルのところで、後ろから澄んだ声で話しかけられた。
まさかの国王陛下に!

「へ、陛下……い、いえ……体調は大丈夫です。ご心配には及びません」
私は慌てて背筋を伸ばし、陛下に対して元気である事をアピールした……が、急な動きに身体が付いてこず、倒れそうになったあげくに、また吐き気に襲われた。

「おっと、体調悪いのなら無理しn……あぁ、そういう事か!」
俊敏な動きで私を支えてくれた陛下が、何かに気が付き勝手に納得された。
何に気付かれたのかは解らないが、二日酔いで吐き気をもよおしてるだけかもしれませんよ陛下。

「取り敢えずアトリエで休んでるといい。無理して絵なんか描かない方がいいよ。今君に一番必要な奴をここに寄こすから」
そう言うと私をお姫様抱っこして、アトリエまで運んでくださった。ちょっと恥ずかしい。

ってか、誰を寄こすの?

ピクトルSIDE END



(グランバニア城:宰相執務室)
ユニSIDE

「おいウルフ。今すぐ宮廷画家のピクトル・クンストの下へ行け。国王命令な」
突如現れたリュカ様が、何時(いつ)も通り一方的に宰相閣下へ命令をする。
だが彼女が如何したのだろうか? 直属の上司は私だから、問題があるのなら私が赴くべきなのだけど……

「相変わらず藪から棒に何なんっすか?」
先刻(さっき)偶然にだが彼女が転びそうになって、それを支えたんだ。そしたらお前が彼女の下に行く必要が出来た。解ったのなら今すぐ行け」

一個も解らない。
私だけで無く、この部屋に居る誰もが頭の上に“?”を点してる。
それは我々が凡人だからだろうか? 凡人では無い宰相閣下は、リュカ様の言葉を聞いて顔面蒼白になっている。

「い、今すぐ……行って来ます」
そう言うと、あからさまに動揺した足取りで出口へと向かう宰相閣下。
宰相閣下が退出して扉が閉まると、私にしか聞こえないくらいの小声でリュカ様が呟いた。

「隠し事するから問題が大きくなるんだ……僕みたいにオープンなら困らないだろうに」

ユニSIDE END



(グランバニア城:二階廊下)
エウカリスSIDE

気分転換のティータイムを優雅に満喫し、城内カフェから自分
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