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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
僕らの冒険 〜 分校@
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外しながら一穂が言った。


樹々「荷台に乗るんですか?」

一穂「ん?ここらじゃ普通だよー」

樹々「いや、そうじゃなくて…警察に怒られないんですか?」

一穂「大丈夫大丈夫、この辺りは駐在所がひとつあるだけで車通りもほとんどないから。信号もないしお巡りさんも見逃してくれるってー」

樹々「は、はあ…」


『田舎っておおらかなのねえ。』
樹々はそう思った。



ーー
ーーー


ー旭丘分校ー


軽トラに揺られること20分あまり。一行は旭丘分校に着いた。


れんげ「ここがウチらの学校なーん!」


平屋建ての木造校舎。赤いトタン屋根は経年劣化で色あせ、朱色に変わっていた。


空(おお…。)

木陰「趣きがあっていいわね」

空「」ウンウン


校舎の入口には「旭丘分校」とだけ書かれた看板が立てかけてあった。


木陰「一穂さん。この看板、どうして『旭丘分校』とだけしか書かれていないんですか?」

一穂「あー、前はちゃんと本校の名前が書かれた状態でかかってたんだけど台風で看板が飛ばされたときにその部分がどこかに行ってしまってねえ」

空:へえ。

一穂「たぶん折れたんだと思うけどどこを探しても見つからないし、新しく作り直すのも面倒だからそのままにしているんだよ」

れんげ「ウチが何回言っても姉ねぇは『いいのいいの、どうせ本校の人なんて誰も来ないんだし』って聞く耳を持たないん。この看板はそんな姉ねぇの怠惰な性格を如実に物語ってるんなー」

一穂「んー!なんか今日のれんちょんは饒舌だねー」


広い校庭にはいくつかの遊具の他に二宮金次郎の銅像もあった。


なっちゃん「あっ、見てん(見てよ)!二宮金次郎像ばい!」

葉月「私、二宮金次郎の銅像はじめて見たわ」

蛍「私もこっちに来て初めて見ましたよ」

小鞠「二宮金次郎像ってどこにでもある訳じゃないの!?」

蛍「歴史のある学校では多く見かけますけど、最近できた新しい学校ではまず見かけませんね」

小鞠「そうなんだ、知らなかったなー」

一穂「……よし。れんちょん、開いたよ」ガチャリ


いくつかのグループに分かれ他愛もない話しをしている間に一穂が鍵を解錠した。


れんげ「それじゃあ案内するのん!」


れんげを先頭にして他のメンバーも後に続く。


朝霞「レトロな佇まいですねえ」ギシギシ

木陰「床の軋む音がたまらなく良いわね」ギシギシ


築何十年にもなる古い校舎。
木造建築物特有の床が軋む音があちこちで響きわたり、それだけでも味がある。


なっつん「渚ちゃんたちの学校もこんな感じなん?」

渚「
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