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ドリトル先生と幸せになる犬
第四幕その八

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「今はおもちゃとして可愛がられていても何時かね」
「そう思うと先生が反省促すことはいいことだね」
 ダブダブは先生に言いました。
「それはね」
「うん、出来れば警察沙汰とかになって欲しくないから」
 先生は動物の皆にも応えました。
「だからね」
「反省を促す」
「そうしてもらう様にする」
「そうするんだね」
「だから今のご家族に提案したのね」
「けれど」
 皆は晩ご飯を食べながら先生に言いました。
「何でそれで動画?」
「あの娘の動画なの?」
「動画をあげろって言ったの?」
「どうしてなのかな」
「それはそのうちわかるよ」 
 先生は答えないでにこりと笑ってこう返しました。
「だからね」
「今は言わないんだ」
「先生としては」
「あえて」
「そうさせてもらうよ。ただ本当に駄目な人達は」
 こうも言う先生でした。
「もっと酷いことになるよ」
「もっとって」
「どんなこと?」
「いいことじゃないよね」
「やっぱり」
「うん、そんなことになる可能性もあるけれど」
 それでもと言う先生でした。
「けれど出来るなら」
「酷いことになって欲しくない」
「そうなんだね」
「先生にしては」
「ここは」
「うん、出来るだけね」 
 本当にというのです。
「僕はあの人達には反省して欲しいんだ」
「それで自分達の子供は育ててもらう」
「愛情を以て」
「正しいそれを持ってだね」
「そう考えてるよ、本当にね」 
 このことはというのです。
「僕はね」
「確かにそうなって欲しいね」
「反省してもらって行動をあらためてもらうのが一番いいね」
「本当にね」
「それが一番よ」
「うん、だからね」
 それでと言う先生でした。
「ご家族にはそうしてもらうんだ」
「そうなんだね」
「まああの娘の動画なら人気出るね」
「頭がいいし優しいし」
「おまけにあの外見だからね」
「人気が出ない筈がないよ、そしてね」
 さらに言う先生でした。
「きっとネットで話題になるよ」
「そうだよね」
「あの娘の考えてたこと聞いてたらね」
「物凄く頭がよくて性格がいいから」
「赤ちゃん泣いたら知らせようとか」
「おむつ持ってきたりとか」
「おもちゃ貸してあげるとか」 
 そうしたことをしようと、というのです。
「よく考えているね」
「そこまで考えるって凄いよ」
「しかも実行に移そうってね」
「立派な位よ」
「立派というか」
 トミーもそのことを聞いて言いました。
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