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なんかポケモンの世界に転生したっぽいんだけど質問ある?
第8世代式 育成法って すげー!・1
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 だが、俺はそのグリーンの提案を断った。




 ライバルとの初バトル。ポケモンシリーズでは最初の作品からあるお馴染みのイベントだ。もらいたてのポケモンで初めてのバトルをする、ドキドキワクワクのイベントだ。だが、俺は20年以上それをやって来ているもんだから、正直な所飽きているんだよ。勿論、リアルなポケモンバトルは未経験だが、それでも何となく展開が読めてしまうからな。それよりも早く、育成に取り掛かりたい思いの方が強いんだよ。試したい事もあるし。

「俺達もうライバルなんだろ?俺はなるべくお前らに手の内を明かしたくないんでね」

「手の内ったって……アンタもアタシ達もポケモン1匹しか持ってないじゃない!」

「そうだぜ、別に今なら試しにバトルするくらい……」

「ダメ、キョウヘイには、キョウヘイのやり方がある」

 なおも食い下がるグリーンとブルーを止めたのは、普段物静かなレッドさんだった。流石レッドさんやでぇ。

「じゃあな、あばよ!」

 ファミレスの伝票を抜き取り、そのままレジへ向かう。何しろスマホロトムの中には転生前に遊んでいたデータの持ち物や所持金がそのまま入っているのを確認している。だから今の手持ちの小遣いを使いきっても、痛くも痒くも無いのだ。これくらいは払ってやろう、歳上として。

 そうして俺は3人と別れた後、トキワシティの郊外の草原に来ていた。遠くの方に巨大な建物が見えるが、あれがポケモンリーグへの入口のゲートだろう。ゲームでもあった。

「おい、ロトム」

「なんだヨ?」

 周りに誰も居ないのを確認してから、ポケットに入れっぱなしだったスマホロトムに話しかける。

「確認するが、スマホの中に入ってるデータをお前はそのまま引き出せるんだな?」

「あぁ、アルセウス様の計らいでナ。お前が死ぬ前に所持していたポケモン・アイテム・金はオレサマが全部預かってて、いつでも引き出せるゼ?」

 ケケケ、と笑いながらどや顔を見せるロトム。だが、そのどや顔を許せる位には素晴らしい能力だ。

「そうか……ククク、なら俺はとんでもないチートを手に入れたも同然じゃねぇか!」

「お前、すんごい悪い顔してるゾ……?」

「よし、早速……出てこい、ワニノコ!」

「ワニャ〜っ!」

 モンスターボールを放り投げると、ポン!という軽い音と共に水色の二足歩行のワニが出てきた。外が嬉しいのか、ピョンピョン飛び跳ねてやがる。元気いいなぁ。

「よし、ワニノコ。こっちこい」

「ワニィ?」

「俺はキョウヘイ。今日から俺がお前の仲間だ、よろしくな」

「ワニィ!」

「で、だ。俺は世界最強のポケモントレーナーを目指す。お前にもその高みを目指して欲しいし、お前にはその才能
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