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私の中に猫がいる 完結
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 あの日から、私、落ち着かなくって、気持ちがざわざわしていた。仕事の帰りには、あの店の前を通って、わざとゆっくり歩いてたり、お休みの日には、短めのワンピースで着飾って、メイクもバッチシ決めて、用事もないのに買い物に出掛けて、お店の前を通ったりしていた。

 私、何をしているんだろうと後悔して、馬鹿みたいと思ったりしていた。プチも「最近、様子がおかしいぞ」って言ってきた。

 あの微笑んだときの顔が忘れられない。好きという感情じゃぁ無いけど、私の中に住み着いたんだ。だけど、何となく、お店には入りずらかった。それにあそこは、木の扉で中の様子が見えないので、女の子には、入るのに勇気がいる。

 仕事の帰りに、先輩の 河田響(かわだきょう)さんに飲みに行こうと誘われていた。同じ大学の出身で25才、女性。来年の3月に、大学の時からお付き合いしている方と結婚する予定らしい。

 海鮮の炉端風の居酒屋に連れて行ってもらった。私も、お刺身とか、久しぶりだったかも知れない。お父さんもお母さんもお肉が好きだったから。

「私ね、兵庫でも山ん中で育ったから、海のものが欲しくなってしまうのよ。ごめんね。無理やり、ここに連れてきてしまって」

「いぇ 良いんです 私も、食べたかったから」

「すずりちゃんは、よく、飲みに行くの?」
 
 響さんは、会社では、私のことを左近さんと呼ぶが、休憩時間とか離れるとすずりちゃんと呼ぶ。私も、名前で呼んでと言われていた。


「いいぇ 私、お酒弱いんです。それに、お友達も私 少なくて・・たまに、中学からの親友と食事に行くぐらいです。だから、誘ってくださって、嬉しかったです」

「そうなの 彼氏 居ないよねー」

「はい 私 男の人とお付き合いしたことないです」 

「えー 以外ね でも、告白されたことなんどもあるでしょーう そんなに、可愛いのに」

「そんな 無いですよ 何度か、あっても興味ない人ばっかで」

「理想高いからよ」

「そんなんじゃぁないですよ ただ、私、温かみを感じられる人が良いんだけど・・」

「むずかしいんだね 私なんか、付き合おうって言われて、普通に付き合っちゃった そのまま、ずるずると」

 その時、近くで飲んでいた男の2人組が「一緒に飲もうよ」と寄ってきた。

「結構です。私達2人で話があるんで・・」と、響さんは断ったが

「じゃぁ 一緒にお話しさせてよ」と、もう一人が私に話しかけてきた。

 その瞬間、 「シャー」と、プチの声が聞こえた。

「なんか 言ったか?」と男達が言っていたが、「まぁ いいか」と私の隣に座ろうとしてきたら

「フガァー」と聞こえたかと思ったら、「ア 痛てー」と男たちが頬を押さえていた。別に、血が出ていた
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