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Fate/WizarDragonknight
信用できません
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 左右両方。
 それぞれの手の甲は、綺麗な白い肌色である。紗夜や可奈美のような黒い紋様などどこにもない。
 つまり。

「保登さんは、参加者じゃない……!」
「紗夜ちゃん?」

 だが、すでに紗夜はココアの言葉が耳に入らなくなっていた。
 紗夜は小声で、無意識に思考する言葉を口走っていた。

「これが、あの謎の人型に変身できるものなら……これを私が使えば……」

 そこまで言ったところで、紗夜は口を噤んだ。

「紗夜ちゃん?」
「……でも、これを使ったところで、また日菜が……」
「紗夜ちゃん!」

 ココアに肩を掴まれた。
 それにより、我に返る紗夜。思わず目を見開き、ココアを見つめている。

「どうしたの紗夜さん? 大丈夫?」
「え、ええ……」

 その目から、彼女が本当にただ心配しているだけだと分かる。
 目を反らした紗夜は、尋ねる。

「保登さん……これ、少しお借りしてもいいですか?」
「ほえ?」

 ココアはぽかんと口を開けた。

「いいけど……そもそも、これって私のだっけ?」
「ありがとうございます」

 紗夜は礼を言って、白いアイテムを懐にしまって、そのまま見滝原公園の出口へ向かっていった。



「モカさ〜ん、起きて〜! 起きねえな……どうすっかな……お、お姉ちゃ〜ん」
「チノちゃん、もう朝だよ〜。お寝坊かな? うーん……お、お姉ちゃんのお寝坊さん」
「ハッ!」
「ハイッ!」

 お姉ちゃんというワードに反応したモカとチノが、勢いよく頭を起こす。すると、それぞれに耳打ちしていた真司と可奈美の頭蓋にゴチンとぶつかっていた。

「うわ、あれ痛そう……」

 そんな湖畔でのやり取りを遠目から見つめるハルト。
 別れた仲間たちを探して遊歩道を歩いていたが、彼らのやりとりが面白くてそんな感想を言っていた。

「お! いたいた! ハルト! いたぜ! 響に友奈!」
「お、いたの?」
「ああ。こんなところで呑気に寝ていやがる」

 はたして深い茂みの中でうつ伏せで倒れているのは昼寝と言えるのだろうか。
 そんな二人に対し、コウスケが「にしし」と白い歯を見せて茂みに立ち入る。

「響に友奈。さっさと起きろ。でねえと、オレが何をしでかすか、皆まで言わねえからな?」
「何する気だよお前」

 コウスケの頭を叩いたハルト。
 そのまま抗議の声を上げるコウスケを無視して、ハルトはそのまま日菜が倒れた場所へ駆けつけた。
 見れば、すでに日菜は気絶から回復しており、キョロキョロと周囲を見渡しているところだった。

「いたいた。日菜ちゃん!」

 ハルトの声に、日菜は反応する。

「あ、ハルト君!」
「探したよ。大丈夫?」
「ん? 大
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