第二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「そうじゃないのか」
「そうかしら」
「虫歯はよくないから」
母も言ってきた、見れば外見はアルキノールを中年にした感じであるが髪の毛は彼女程長くなく目の色は鳶色だ。父の名はフランソワ母の名はカトリーヌという。
「今日のうちにね」
「歯医者さんになのね」
「行ってきなさい」
こう娘に言った。
「そうしてきなさい」
「わかったわ」
娘は母の言葉にも頷いた。
そしてだ、この日学校の授業が終わるとだった。
その足で歯医者に行った、すると。
「虫歯ですね」
「やっぱりそうですか」
「甘いものをよく召し上がってますね」
「はい」
その通りだとだ、アルキノールは答えた。
「三食いつも」
「そうですね、ですから」
「あの、歯磨きは毎日」
アルキノールはこうも答えた。
「起きたら」
「毎朝ですか」
「しているんですが」
「いつも甘いものを召し上がっているなら」
それならとだ、歯医者は答えた。
「出来れば毎食です」
「お食事の後にですか」
「歯を磨いて下さい」
「それがいいですか」
「確かに毎日の歯磨きはいいですが」
このこと自体はというのだ。
「毎食甘いものでしたら」
「朝起きた時だけでなく」
「特に夜寝る時がです」
この時がというのだ。
「歯の雑菌が増えますし一日の間に」
「その間にですか」
「雑菌はかなり増えます」
「それで、ですか」
「特にです」
歯医者はアルキノールへの話を続けた。
「毎食甘いものですと歯に糖分は大敵で」
「三度でないとですか」
「虫歯になります」
「そうでしたか」
「ただ発見が早かったので」
それでともだ、歯医者は話した。
「すぐに治療すればです」
「完治しますか」
「安心して下さい」
「わかりました」
アルキノールは頷いた、そしてだった。
歯医者で治療を受け以後は食事おやつも含めてそれを摂ると必ず歯を磨く様にした。するとだった。
以後虫歯になることはなかった、それで学校で友人達に話した。
「油断するとね」
「すぐになのね」
「虫歯になるのね」
「いつも甘いものを食べてると」
「私みたいだと」
それこそ毎食甘いものを食べていると、というのだ。
「もうね」
「一日一回の歯磨き位だと」
「それ位だとね」
「虫歯になるのね」
「そのことがわかったわ、太ることには気をつけていても」
運動をしてである。
「甘いものについてはね」
「糖分あるから」
「それが問題だからね」
「太ることについてもそうだけれど」
「歯についても」
「ええ、だからルイ十四世の王妃様なんか」
この人物の話もした。
「チョコレートが好きでね」
「そうそう、それでね」
「そのせいで虫歯だらけだったのよね
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ