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勘違い女
第二章

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「その実はです」
「偉くないんですね」
「はい、歌でありますね」
「歌ですか」
「人を指差すと」
 ここで学者は人差し指を正面に向けて人を指差す仕草をして話した。
「人差し指は相手の人を指差しますが中指と薬指、小指は自分を指差していますね」
「ああ、そんな歌ありましたね」
 コメンテー^ターもここまで聞いて納得した。
「そういえば」
「昔の歌ですけれどね」
「かなりですね」
「ええ、ですがその通りで」
「人に言っている様で」
「自分になんです」
「言ってるんですね」
 こう学者に言った。
「つまりは」
「はい、ブーメランです」
 これだというのだ。
「実は」
「それですね」
「あと人に何か言ってやろうといつも他の人を見ていたら」
 そうすればともだ、学者はさらに話した。
「他の人ばかり見て自分のことは」
「見ないですね」
「だから自分の欠点とかに気付かないで」
「成長しないんですね」
「他の人のあげつらいばかり上手になって」
 それでというのだ。
「自分のことはです」
「なおざりになって」
「成長しません」
「そうもなるんですね」
「ええ、それで口ばかり動かしていると」
 指摘はさらにあった。
「自分が勉強することないですね」
「本を読んだり色々なものを見たり」
「見るっていっても他の人じゃないですよ」
「自分や世の中のことですね」
「政治家なら政策ですね」
「そういうのがなくて」
「はい、勉強もしないですから」
 このこともあってというのだ。
「尚更です」
「よくないんですね」
「そんな人は成長しないですよ」
「だから石垣さんは駄目なんですね」
「はい、人に言うだけで自分が偉いと思っている」 
 そうしたというのだ。
「只の勘違いさんですよ」
「じゃああの人はあれ止まりですね」
「何か首相目指してるって言ってますよね」
「いつも言ってますね」
「あれが関の山です、野党が与党だった時閣僚もしましたけれどね」
「一番じゃ駄目なんですかとか言って予算カットしましたね」
「もうあそこで器出ちゃってましたけれどね」
 石垣の政治家そして人間としてのそれがというのだ。
「あれも一番を目指してこそです」
「何か出来ますね」
「毛利元就が言ったじゃないですか」
 中国地方の覇者となったこの戦国大名がというのだ。
「家臣が毛利家が中国地方の覇者になることを神社で願ってきたと言ったら」
「ああ、何で天下人になることを願わなかったかですね」
「言って怒りましたよね」
「毛利元就が子供の頃のことでしたね」
「天下人を願ってことを進めてです」 
 そうしてというのだ。
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