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淫夢
第三章

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「別にね」
「気にしないで」
「いい夢見たってね」
「いい夢なの」
「そう、そうした経験を夢の中でも出来たってね」
「思ってなの」
「それがいいってね」
 その様にというのだ。
「終わりでいいでしょ」
「そうなのね」
「そう、じゃあお仕事今日も頑張ろうね」
「それじゃあ」
 愛衣はひろみの言葉に頷いた、そしてだった。
 二人で仕事をしてその中で食事を摂ってだった。
 夕方に家に帰って夕食の支度をした、それでだった。
 夫を待っていると夫はだった。
 言った通り泳いできた時間で家に帰ってきた、しかし。
 家に帰ると玄関で迎えた愛衣をいきなりだった。
 押し倒した、そしてその場で愛衣の服を強引に脱がせて行為に及んだ。愛衣は夕食のことを言ったが聞かなかった。
 玄関の後は愛衣を風呂場に連れて行きそこで彼女をさらに抱いた、それで共に風呂に入ったのだが。
 湯舟の中で愛衣を抱きつつだ、夫は彼女に言った。
「今日はな」
「いきなりどうしたの?」
 愛衣は抱かれながら夫に問うた。
「こんなことはじめてでしょ」
「我慢出来ないんだ」
「我慢出来ないって」
「寝る時まで待てない」 
 とてもというのだ。
「だからだ」
「それでなの」
「お前には悪いが」
 徹は動きながら言ってきた。
「それでもな」
「我慢出来なくて」
「ついついな、駄目か」
「いいわ」
 妻はこう夫に返した、乱れた姿で。
「こうしたのもね」
「そうか」
「夫婦だから」
 その間柄だからだというのだ。
「だからね」
「そうか、いいんだな」
「いつものあなたじゃないから驚いたけれど」
 それは事実でもというのだ。
「けれどね」
「いいんだな」
「ええ、もっと激しくしてくれるかしら」
 息を荒くして言った。
「今日は。いえ時々でもね」
「こうしていいんだな」
「そうして、じゃあね」
「ああ、身体も洗ったしな」
「お風呂に入って」
「それからだな」
「晩ご飯にしましょう」
 こう話してだった。
 夫婦は入浴の後で夕食を食べた、だが。
 この時にだ、夫は妻に話した。今はもう二人共服を着て平静に戻っている。その中での言葉だった。
「時々な」
「こうしてなのね」
「していいか」
 こう妻に問うた。
「そうしていいか」
「ええ」
 妻は食べながら真剣な顔で頷いた。
「あなたがそうしたいなら」
「そうか」
「夫婦だから」
 それでというのだ。
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