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フォールインララバイ
第四章

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「本当に」
「じゃあね、それじゃあ」
「はい、これからは」
「仕事をしている時は内緒だけれど」
「それが終わったら」
「それからはね」
「宜しくお願いします」
「仕事の時はそういう出したらね」
「お仕事はお仕事ですね」
「そこは割り切ってね」 
 そうしてというのだ。
「割り切った方がいいね」
「プライベートですね」
「けれどそれ以外は」
 仕事を離れたたというのだ。
「宜しくね」
「はい、これからは」
 奈津美は顔を真っ赤にさせたまま応えた、こうしてだった。
 奈津美は彼と交際する様になった、このことが決まってだった。
次の日大学で友人達に笑顔で報告した、すると友人達はまずはこう言った。
「まあ牛丼屋さんはね」
「ちょっと告白する場所としては、だけれど」
「受け入れてもらえてよかったじゃない」
「返事聞いたらいい人だし」
「交際まで出来てよかったわね」
「ええ、これからどんな恋愛をしていくか」
 奈津美はうっとりとした顔で語った。
「楽しみよ」
「もうそう思うのがね」
「完全に恋してるわね」
「その恋の中に生きる」
「そうもなってるわね」
「そうね。私がこうなるなんて思わなかったけれど」
 それでもとだ、奈津美はさらに言った。
「嬉しいわ、じゃあこれからもね」
「恋愛楽しんでいくのね」
「そうしていくのね」
「これからも」
「ええ。二人で色々な場所に行って色々なお話をして」
 そうしてというのだ。
「楽しい恋愛をしていくわ」
「それじゃあ頑張ってね」
「大学のこともスポーツのことも」
「アルバイトの方も」
「それで恋愛もね」
「そうしていくわ、全部ね」
 奈津美はこう言ってそうしてだった。
 奈津美は小日向と共に恋愛をしていった、アルバイトをしているお店を出ると奈津美はいつも小日向と色々と話してお互い自由な時は色々な場所に行って楽しんだ。そして。
 大学を卒業してアルバイトをしている店の本社に就職してから小日向と結婚した、その時もそれからも小日向と幸せに過ごした。子供が出来た時久し振りに会った大学時代のクラスメイト達にも話した。
「今もね」
「恋に落ちたまま」
「そうだっていうのね」
「ええ、あの時からね」
 こう言うのだった、子供を抱いたこれ以上はないまでの笑顔で。


フォールインララバイ   完


                   2021・4・6
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