140 大戦前夜の宴
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は大野の手紙を確認する。大野は青だった。
(ええ〜、私、大野君とが良かったのにい〜、どうして、どうしてえ!?)
冬田は泣きそうになった。
(どの役目になったって今の俺には何もできねえ・・・!!)
杉山はどの役割に当てられようが自分には関係ないと考えていた。
「私は黄色だから本部を守る係ね。健ちゃんはどこ?」
さりは従弟に聞く。
「俺は赤です。剣を取り返しに行く事になりますね」
「あら、私と光江ちゃんと同じね」
ゆりと光江は赤に変色した手紙を見せた。
「健ちゃん、一緒ね」
「宜しくね」
「はい、ただ武器を持たぬ俺が役に立てるかどうか心配です。それに赤軍は俺の能力を複製した機械を量産してますから、俺と同等の力を得ているはずですし、それを戦争主義の世界の連中に持たせているとなるとかなり大変な事になるかもしれません・・・」
「大丈夫よ。きっと」
「はい・・・」
「皆さん、役割は決まりましたね。それでは戦いの前の宴と参りましょう。一旦壁に避けてください」
人々は壁に避けた。フローレンスは腕を一回転させると、そこにはテーブルが現れ、様々な料理や飲み物が乗っていた。
「本日は食べて飲んでゆっくり休んでください。この世界の最初の一日を楽しんでくださいね」
まる子と友蔵は食べ物に目を光らせた。
「おじいちゃん、食べ物がこんなに!」
「ああ、食べなきゃ損じゃな!できればウチにも持ち帰りたいのう」
さきこは妹と祖父の食欲に呆れた。
「あ、そういえばまるちゃんは手紙は何色に変わったの?」
かよ子が聞く。
「アタシゃ青だよ。だから藤木を探す事になるね」
「藤木君ってあの家が火事になった子かい?」
友蔵が聞いた。
「それは永沢だよ・・・」
「んじゃ、あの子か。いつも食べすぎな子じゃな」
「それは小杉・・・」
かよ子も、まる子も、大野やブー太郎も友蔵の勘違いぶりに心がしらけた。
「藤木ってのは唇が紫の男子だよ」
「ああ、そうじゃったか」
「まるちゃん、私も一緒だよ」
「あ、そうなんだあ〜」
「俺も藤木を捜すぜ」
「オイラもだブー」
「大野君、ブー太郎・・・。私、おっちょこちょいしないように頑張るよ!」
「皆、頑張ってね。私はここの守備をやることになったわ」
まる子の姉は黄色に変色した手紙を見せた。
「そっか、お姉ちゃんは違うのか・・・」
友蔵はまる子とさきこで役割が異なる事で少し落ち込んだ。できればこの二人と一緒に行動したいと考えていたからである。
(儂は何方に行こうか・・・。お姉ちゃんはここに残るようじゃから・・・。よし、まる子じゃ、まる子と共に行こう!!)
友蔵は決意した。そして晩餐は続いて行く。
「りえちゃんはどこを担当するの?」
かよ子はりえに質問した。
「私
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