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救急車に乗って病院まで
第二章

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 サンパウロに旅行に行ったがこの時にだった。
 倒れている男性に出会った、それでだった。
 すぐに救急車を呼んだがそこにだった。
「クゥ〜〜ン」
「犬か」
 飼い主、中年男性の横にいて離れない茶色の大型犬を見た。犬は救急車が来ても離れようとはしなかった。
「参ったな」
「救急車に担ぎ込みたいのに」
「別に悪いことはしないのに」
「飼い主に悪いことをすると思って守ってるんだな」
「そうしているんだな」
 救急員達はその犬を見て思った。
「ここはどうする」
「どうしてこの犬を引き離そう」
「それが問題だな」
「この人を担ぐ前に」
「だったら俺が」 
 集まっている人の中のうちの逞しい男性がだった。
 犬を抑えたがそれでもだ。
「ワンワンワン!」
「駄目だな」
「物凄く暴れるな」
「抑えきれないな」
「じゃあどうしよう」
「それなら」
 ここでバビが案を出した、それは犬に目隠しをしてそのうえで飼い主を救急車に運び込んでそうして犬も一緒に救急車に乗せて病院に連れて行くというものだった。 
 その様にすると犬は救急車の間でもじっと飼い主を見ていてだった。
 その上で飼い主の治療が行われている病室の前でじっと待った、その飼い主は幸い二時間程度出来たがバビは犬がその飼い主と幸せに帰宅出来たことを聞いて喜んだ。
 バビはこのことに喜んだがトルコのブユカダ島でもそうしたことがあると聞いた、そこでは犬はゴールデンレッドリバーだったがそのことを聞いて彼は友人に言った。
「それが犬なんだよ」
「飼い主をとても大事に思ってくれるんだな」
「だから絶対に見捨てないんだよ」 
 飼い主をというのだ。
「そのことを頭に入れて飼っていきたいな」
「そういうことだな」
「ああ、あんないい生きものいないよ」
 こう言うのだった。そしてトルコに旅行に行くとだった。
 ブユカダ島に足を運ぶとそのゴールデンレッドリバーに会った、犬は飼い主にじっと寄り添って楽しく散歩をしていた。
「ワンワン」
「これが犬だな」
 飼い主の危機にずっと寄り添っていた犬は今もそうしていた、彼はそんな犬を見て自然と笑顔になった。


救急車に乗って病院まで   完


                  2021・7・28
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