第二章
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「もうです」
「命や健康のことはですね」
「大丈夫です」
「わかりました、それでは」
「はい、後は」
獣医はさらに言った。
「里親ですね」
「その人を探してですね」
「幸せな家庭に入ってもらえれば」
そうなればというのだ。
「もうです」
「大丈夫ですね」
「そうだと思います」
「では」
こうしてだった。
ジュリアは最初警戒していたがスタッフ達からおやつをあげて優しく接すると次第に落ち着いてきて入浴をして奇麗になり。
食事も多く与えられた、すると。
彼女はかなり元気になった、そのうえで。
里親を募集するとすぐに狼犬を飼育出来る州から里親にという人が来た、そのうえで施設のスタッフに言ってきた。
「よかったら」
「ジュリアをですね」
「家族に迎えさせて下さい」
こう申し出た、それでだった。
その人がジュリアのところに行くと。
「ワンワン」
「懐いてくれていますね」
スタッフはその人を見て尻尾を振ったジュリアを見て言った。
「これならです」
「家族に迎えてもですね」
「大丈夫です、では」
「はい、それじゃあ」
「お願いします」
その人に笑顔で言った、そしてだった。
ジュリアはその人の家族になった、そうして幸せになった。
この施設にはこの時もう一匹狼犬がいたが。
「さて、この娘は」
「どうなるかな」
「この大きさだから」
「わからないですね」
「クゥ〜〜ン」
見れば雌の狼犬だ、だが。
ジュリアより遥かに大きい、その大きさは。
「五十キロ越えてますからね」
「桁外れの大きさですよ」
「闘犬にも出られます」
「こんな大きいですから」
「前の飼い主にも捨てられましたね」
「面倒見きれないと」
あまりにも大きくてというのだ。
「暴れられたら手がつけられないと」
「だからどうしようもないと言って」
「最初は殺処分のあるシェルターに捨てられました」
「ですがそれでもこちらで保護しました」
「社交的でないですが」
付き合いは下手だがというのだ。
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