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幻想甲虫録
白羽の子 ーいざ、紅魔館へー
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ピーマン嫌いなカリスマローグをどうやって捕まえようか考えるリュウガ。そんな時、目の前に黒い塊のようなものが現れた。


リュウガ「うお!?どっから出てきた!?」


黒い塊の中から現れたのは霊夢、ソウゴ、魔理沙、ギルティ、こいし、ウォズ、そして白羽のコクワガタだった。


咲夜「あら?あれって霊夢たち?」

ジェット「見ればこいしもいますね。それにこいしと同じ帽子を被ったグラントシロカブトも……」

そう、黒い塊の正体はウォズが次の場所へ行くために使ったスカーフだった。
紅魔館の前に現れた霊夢たちを見て咲夜たちは駆けつける。


コクワガタ「うわー、おっきい!あかくておっきいたてものだねー!」

ギルティ「驚いたろ?ここは紅魔館っていうんだ」


また新たな発見をしたと興味津々に紅魔館を見上げて目を輝かせるコクワガタ。同時に早く入りたいという気持ちでいっぱいになった。


ソウゴ「え?ここって紅魔館?」

ウォズ「ええ。ここで究極必殺技を得られる情報が見つかることでしょう」

魔理沙「……あー!確かにパチュリーなら究極必殺技の習得方法も知ってるかもしれないな!」

霊夢「とりあえずパチュリーに会いに―――――」

リュウガ「ちょぉぉぉっと待ったぁ!!」


早速紅魔館に入ろうとした霊夢たちだが、美鈴のパートナー、リュウガがすかさず立ち塞がる。
いつになれば目を覚ますのだろうか、美鈴はまだ頭にナイフが刺さったまま気絶していた。


リュウガ「ここを通りたければ紅魔館のガードベントこと俺、リュウガを倒してからにしてもらおうか!!」

カリスマローグ「おい待て。あれは客人だぞ」

ジェット「いや、それより今は美鈴が気絶している…やめなさいリュウガ!パートナーが気絶してる今のあなたには無理だ!」

リュウガ「ウォォォォラァァァァァ!!『ヒャクレツケン』を食らいやがれぇぇぇぇ!!」


ジェットが止めようとするも、リュウガは全く話を聞いていなかった。ヒャクレツケンを放とうと突進するリュウガ。
しかし全員すでにリュウガの特徴をつかんでいた。「こいつはただの脳筋」、「筋肉バカ」だと。


霊夢「あの筋肉バカ……人の話聞く気なさそうだからやっちゃって!」

ソウゴ「病み上がりなんだけどなぁ…」


何しろ紅魔館に行く前、あの轟天のダゲキ技を食らったのだから致し方なし。愚痴りながらもすぐさま回避する。
だがリュウガは避けられたことなど露知らず、その辺にあった木にヒャクレツケンを放つ。


リュウガ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
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