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幻想甲虫録
白羽の子 ー預かりー
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に地に崩れ落ち、絶叫した。大勢の人々の視線が刺さったが、霊夢は全く気にも留めなかった。
この時、慧音とケイロンが寺子屋から出てきたが、なぜか土下座するように崩れ落ちている霊夢にポカンとした。そして慧音の肩には。


コクワガタ「このおねえちゃんどうしたの?なんでおちこんでるの?」

慧音「知らん。ていうか見るな」

魔理沙「お?お前が慧音とケイロンが言ってた白羽のコクワガタか」

コクワガタ「うん、そうだよ。ぼく、まださなぎからかえったばかりなの。おねえちゃんたちがぼくをいろんなところにつれてってくれるみたいだからすっごくうれしいんだ」

ギルティ「こいつの声ここまで聞こえてたからなぁ……てか霊夢の落ち込み様スゲェな……」

霊夢「……………」チーン


相当ショックだったのか、そんな霊夢を横目にギルティは呆れていた。


ケイロン「聞こえてたのか。ああ、そうそう。私も霊夢の叫びを聞いたぞ。何なんだ『ウゾダドンドコドーン!!!!』って」

コクワガタ「『ウゾダドンドコドーン!!!!』ってなぁに?」

慧音「滑舌が悪かったが、たぶん『嘘だそんなことー!!』って言いたかったんじゃないのか?」

ソウゴ「ていうか霊夢、いつまでこの状態なんだろう………」

霊夢「……………」チーン

魔理沙「そういえば渋ってたな」


するとコクワガタが白羽を広げたかと思うと、魔理沙に飛びついてきた。
どうやら幻想郷の甲虫は羽が白くても飛ぶことができるようだ。


魔理沙「お、おいおい!お前まだ羽白いんだろ!?羽化したばっかりでも飛べるとはいえ、はしゃぎすぎたら…」

コクワガタ「いいのいいの!ぼくね、げんそーきょーのいろんなところまわってね、げんそーきょーはどんなせかいなのかね、い〜〜〜っぱい『べんきょー』したいんだ!」

ケイロン「……そ、そういうわけだ。我々はこれから仕事があるからこの辺で」

慧音「今日1日世話よろしく頼んだぞ〜」


こうして慧音とケイロンは仕事のため、寺子屋へ入っていった。
何を思ったのか、ソウゴが寺子屋の中を覗く。大勢の子供が座っており、その中にはチルノと大妖精をはじめ、小鳥の羽を生やした少女、ホタルのようなボーイッシュな少女など様々な種族がいる。
そして彼女たちもまたチルノと大妖精と同じく甲虫をパートナーとしていた。


ソウゴ「ところで鎧丸とツルギ大丈夫かな…?」

ギルティ「そういや確かにあいつらいねぇな。一体何があったんだ?」

???「どけぇぇぇい!!!!貴様ら雑魚がこの(オレ)に勝てると思っているのかぁ!!!!」

霊・ソ・魔・ギ「「「「!?」」」」


突然の叫びと共に3匹の甲虫が霊夢たちの前に落
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