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それから 本町絢と水島基は  結末
11-?
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くて、ガスの温風ヒーターとホットカーペットだけなんだ。

「初めまして 水島基と申します 絢さんと、お付き合いさせていただいてます」と座卓の横で、お父さんに挨拶をしていた。

「初めまして 絢の父です まぁ 気楽にしてください みんなから、君のことは聞いているので、初めてとは思えないのだが イメージ通りだな まぁ、一杯 ビールで良いのかな」

「はぁ いただきます」 お父さんが継いだ

「あー 膝をくずしてください 今日は、気楽に飲もうと思ってな」

「あなた モトシ君に大野の里芋いただいたの お母さんの地元なんですって」

「そうか お母さん 大野の人なのか あそこの里芋は、ねっとりとうまいんだよな」

 お母さん、台所に行っちゃって、私、その場に居たんだけど、ヒヤヒヤで・・。

「この子を小学校の頃から、面倒見てもらって、君には感謝しているんだ 礼を言います」

「いえ 僕のほうこそ 絢さんが居てくれたから、頑張れたんです 今でも・・」

「そう言ってもらえると、嬉しいが、この子は変わった。小さい頃は引っ込み思案でな 大学もワシは反対したが、行って良かったと思う 明るくなってな、どこに出しても、恥ずかしくない娘になった。君が居てくれたからだと思ってる」

「お父さん もう その話は」と、私、これ以上は危ないと思って、止めた。すると

「僕は、県の職員にはなれましたが、自分がやりたいことが出来るのか、まだ、解りません。場合によっては、別の場所でってことも、頭にあります。もちろん、絢さんとは、離れたくありません。でも、まだ、それを言って良いのかと思っています。自分で責任もって、将来もパートナーになってくれと、言い切りたいので、申し訳ないですが、待ってもらってます」

 あぁー、言っちゃった。ウチにも、そんなこと、はっきり言ってくれてないのに・・。

「そうか そう言ってもらえて、ワシは安心出来た。君は、真面目だし、絢が魅かれるものを持っているのが、わかった気がする 藤沢さんが、はっきり自分の考えを言うので、ゆっくり飲みたいと言っていたのも解る気がする 今日は、ゆっくりして、海の話を聞かせてくれ」

 私、どうなることやら、と思っていたけど、ほっとした。ありがとう、モトシ、ちゃんと言ってくれて、ウチ、うれしい。

 その後、モトシはサンゴの話から始まって、どうして、サンゴの調査研究が必要なのかを説明していた。最後に、水産業界とか日本の食生活につながることだから、と言って居た。お父さんは、黙って聞いていたが、言葉が出なかったみたいだった。

「もとし君 あっちでは、どこか、借りるの?」と、お母さんが聞いていた。

「ええ 多分 3月の中頃なんですよ 赴任先が決まるのが それからになりますが、
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