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イベリス
第十三話 学業もその十五

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「投票しないことよ」
「その人には」
「そうよ」
「そういうことね、けれどああした人の選挙区の人って」
「どうかしてるわね」
「どう見てあれなのに」
 咲は眉を顰めさせて言った。
「それでもなのね」
「人は自分と同じレベルの人に投票するわよ」
「あの人と同じレベル?」
「駄目だって思ったらその人に投票しないから」
 そもそもというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、もうね」
 それこそというのだ。
「そこでわかるのよ」
「そうなのね」
「その選挙区の人のレベルも」
「ああした人を通すか通さないかで」 
 それでというのだ。
「わかるよ、だからああした人にはならない様にして」
「選挙に出ても」
「投票しないことよ」
「そういうことね」
「まあ今はああした人を見て」
 その女性政治家の様な人物をというのだ。
「ああはなるまいとね」
「思うことね」
「それで反面教師にするのよ」
「馬鹿な人をなのね」
「それが大事よ」
「馬鹿な人を反面教師にする」
「そうよ、馬鹿な人を見たら」
 その時はというのだ。
「いいわね」
「ええ、じゃあね」
 咲は母の言葉に頷いた。
「そうしていくわ」
「それで尊敬出来る様な人の立派な面をね」
「お手本にするのね」
「そうすればいいのよ」
 娘は母にこうも話した。
「いいわね」
「わかったわ」
 娘は母の言葉に頷いた、そうして夕食を食べその後は勉強をした。咲は学業以外のことも勉強していった。


第十三話   完


                2021・5・1
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