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それから 本町絢と水島基は  結末
11-?
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その後、先に工場を案内しますと言われて、白衣に着替えて、中に入って行った。工場の中はひんやりしていたが、熱で加工する場所では蒸気で、かなり室温は高い。全体で30人程が働いているということだった。

「割と年配の人が多くてね、若いものは数人しか居ないんだ。昔ながらのやり方が多くてね、これからの食品会社としては、至らない部分がかなりあるんだ。この辺りでは、優秀な人は、大きな会社か、東京に出て行ってしまうから、なかなか、良い人を雇えなくてね。僕も、高校を出て、直ぐに、ここに入ったものだから、役所とか大きな会社との話は苦手でね。あなたが、来てくれたら、基準書とか整備して、慣れてきたら、売り上げ出荷関係もやって欲しいと思っています」

「あのぅ 私、製造会社のことなんて、まるでわかりませんし、そんなこと出来るか、どうかわかりませんが」

「わかっています。でも誰でも、最初は戸惑いますよ。そういう方面を勉強してきた人でも、それは、一緒ですよ。そんなのは、入ってから、勉強してもらえば良いんです。社長も言っていたけど、その人の性格で選べば良いって 僕に、後は任すと言っていたのだから、多分、社長はあなたのことを気に入ったんだと思いますよ」

「そうなんですか 出ていかれたから、私、ダメだったんだと」

「それは、違いますよ 社長は、人と約束があったから 夕方、戻ってきます。 それまで、居てくれますよね お願いします。 引き留めておくように、出る時、言っていたそうですから 帰りの飛行機 予約してあるんですか?」

「いいえ 何時になるか、解らなかったから」

 その時、誠一郎さんの電話が鳴って、しばらく話していたか゛、話の途中、私を見て

「本町さん 今夜は泊っていけますか 社長の家に泊りなさいって」

「はぁ でも どうすれば、良いでしょう 父に聞いてみないと」









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