暁 〜小説投稿サイト〜
幻想甲虫録
刻まれし始まり 後編
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
シュ』だぁ!!」


左右コンビネーションを決め、全身回転打を浴びせるダゲキ技『ローリングスマッシュ』。最後の一撃を食らった勢いで近くの大木に叩きつけられる青太郎。


青太郎「グゥゥゥ……貧乏巫女ノパートナーノ分際デェ………!」

ソウゴ「ちょっとカッコつけてみたけど、結構効いたの……かな?」

霊夢「効いたも何も、ちょっとどきなさい」

ソウゴ「え?」


大木に叩きつけられた青太郎に霊夢は微笑みながら額に青筋を浮かべて近づき、そのまま大顎をつかんでギリギリと締め上げ出した。
さあ青太郎、殺意の笑顔を浮かべる霊夢の顔を見るなりもうたまったものではない。赤い目から怯えの色が現れた。


青太郎「ナ、何ナンダソノ笑顔!?青太郎、何カ変ナコト言ッタ!?」

霊夢「あなたねぇ…………知らないと思うけどいつもうちの神社に奉納してくれる虫が最近現れたのよねぇ♪あのバカ妖精がパートナーの忍者虫がねぇ♪」

青太郎「バカ妖精専用忍者虫………ソウカ、アノ絶対正義ノ心ヲ持ツ父親ノ息子カ!」

霊夢「私の前で禁句言って絡まれるなんてとんだ災難ね。私はソウゴとは違うわ………正気に戻ってもボッコボコにして差し上げないと気が―――――」


大顎を握る力をさらに強めたその時、急に肩にポンと手を置かれた。
手と共にある黄色い長袖。こいしの手だった。


魔理沙「こいし?」

ギルティ「ウォズ?」

こいし「霊夢〜?今はソウゴが戦ってるでしょ〜」

ウォズ「霊夢、今は我が魔王の実力を見てもらう時間だ。手荒い真似はしたくないが邪魔しないでもらいたい」

こいし「というわけで………『キャッチアンドローズ』!!」

霊夢「ギャース!!」



ピチューン



こいしのスペルが発動され、霊夢はもろに直撃した。


霊夢「な、何……でぇ………」ピクピク

ウォズ「どうも失礼。このまま放っておけば『儀』ができなかったものでね」

魔・ギ「「儀?」」


儀とは何ぞやと言わんばかりに首をかしげる魔理沙とギルティ。こいしのスペルを食らい、ダメージが大きかったのかピクピクと体を震わせる霊夢。
だが、こいしのスペルを食らったのは霊夢だけではなかった。


魔理沙「ところでこいし。霊夢を止めたのはいいけど、そこで巻き添え食らった虫2匹誰だと思ってんだ?」

こいし「え?あっ!!」


そう、少し遡ると青太郎は霊夢に対し貧乏巫女と呼び、大顎をつかまれた。ソウゴの実力を見せる邪魔をしないでほしいとウォズは言い、こいしはスペルを発動させた。その近くには青太郎とソウゴ。
つまり青太郎は霊夢に大顎をつかまれた状態だったので回避できずに被弾、なぜか無関係のソウゴまで巻き込まれ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ