暁 〜小説投稿サイト〜
異生神妖魔学園
終わったら授業?いいえ、逃走中です
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
黒いステージから『肘打ち』と書かれた鬼が飛び出した。
突然現れた鬼に全生徒が驚くのも無理もない。悲鳴をあげながら三々五々散るように逃げていくが、そのうち1人の女子が転んでしまった。


ココ「ま、待ってですぅ!!こっち来ないでぇぇぇぇ!!」


1年のココだった。
当然肘打ちはココに目をつけ、必死に懇願する彼女に無慈悲に襲いかかる。


ココ「お母様ぁ〜〜〜!!」


母親に助けを求めながら悲鳴をあげるも、もちろん無駄な抵抗。肘打ちは肘を曲げると、ココの腹めがけてエルボーを食らわせた。


ココ「ギャボォ!!」


肘打ちがココにエルボーを決めた途端、再び短いラッパの音が鳴る。黒いステージから煙が噴き出し、もう1人の鬼が現れたのだ。
その鬼の胴体には『ザリガニ』と書かれ、手には虫籠を持っていたが、入っている生き物は胴体に書かれた名の通りザリガニ。エルボーを食らったココを無視して別の獲物を捕らえに向かった。


龍哉「おぉぉぉい!!何で俺なんだよォォォォ!?てか持ち方からしてあいつはネズミ小僧かー!!」


抵抗する間もなく鼻の穴にザリガニを挟まれ、激痛に悲鳴をあげた。


龍哉「イダダダダダダダダダダダ!!俺はお笑い芸人じゃねぇぇぇぇぇ!!」


やっとザリガニが離れたかと思うと、3人目の鬼の登場を知らせる短いラッパの音が鳴った。
次に出てきた鬼は『ゴムパッチン』。そのターゲットにされたのは遠呂智だった。


遠呂智「こいつメッチャ速ぇ!?執拗に俺を狙ってきやがる!」


するとどこからともなく胴体に何も書かれていない2人の黒無地の鬼が現れ、遠呂智を動けないように羽交い締めにした。
ゴムパッチンは抵抗できない遠呂智にゴムを咥えさせ、片手で持ちながらそのまま引っ張った。もう片方には1枚の紙を持ち、そこにはこう書かれている。


【離したら尻叩き1000発の刑!】

遠呂智「グォ!?ホイ(おい)ホヒャ(そりゃ)ヒフヒン(理不尽)ハホ(だろ)ホウヒハヘフホホヘイ(そう言われるとよけい)ハハ()ヒハフハフア(したくなるわ)!」


口にゴムを咥えたまま拒否するが、ゴムパッチンは無慈悲のごとくゴムを手離した。



バチーン



遠呂智「イッデェェェェェエエエェエエェエエエエェェエェエェエエェェェ!!!」










その頃、校舎に逃げ込んだ生徒たちの一部が遠呂智の悲鳴を聞いていた。


龍華「今のはマスターの悲鳴!?何に捕まったんだ!?」


遠呂智の悲鳴を聞いた龍華は紺子、一海、竜奈、綾野と合流しており、どこへ逃げるか隠れるか話し合っているところだった。


竜奈「どうせプロレス技で
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ