暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギアGX〜騎士と学士と伴装者〜
ツェルトバースデー2021
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るって噂が本当だったとは……。

ツマヨウジは3人分。それぞれ突き刺し、口へと運んだ。

「はむ……はふはふ、い、意外と熱ッ!」
「外よりも、中の方があふいッ!」
「あー、2人ともダメですよ?ちゃんとフーフーしながら食べるんだって、暁さんから教わらなかったんですか?」
「「初耳よ(だぞ)ッ!?」」

切歌、そんな大事なことは言い忘れないで欲しい……。
危うく舌を火傷するところだった……。

「そうだ!このたこ焼き、わたしがフーフーして姉さんに食べさせてあげますね!」
「えっ!?」
「ふー……ふー……姉さん、あーん♪」
「あ……あーん……」

少し恥ずかしそうに頬を赤らめながら、口を開けるマリィ。

あまりに可愛らしいもんだから、つい、笑みがこぼれてしまう。

「ツェルト……今、笑ったでしょ?」
「ああ、マリィが可愛らしくて、つい」
「も、もう……。なら、次はあなたの番よ。ほら、あーん……」

おっと、そう来たか。

さっきは見てる側だったから笑っていられたし、微笑ましく感じていたが……。

……くっ、意外と恥ずかしいッ!特に周囲からの視線が集まってるのが、思ってた以上だ……。

「どう?美味しい?」
「ん……美味い」

羞恥心を紛らわすべく、神経を舌に集中させる。

ブヨブヨした弾力のある舌触りのタコを、ふわトロな生地が包み込み、ソースとマヨネーズが絡み合って口の中で溶け合っていく……。

タコってこんなに美味いのか……凄いな日本は……。

「さて、次はセレナの番だな」
「いいんですか!?」
「当たり前だろ。ほら……フー、フー……あーん」
「あ、あー……ん」
「フフ……」

今度はマリィが、俺とセレナを見守り微笑んだ。



こうして、まずは屋台料理を堪能した俺達。

次に向かったのはゲームコーナーだ。景品が並んだ棚の隣に、数々のゲームが立ちはだかる。

金魚すくい、ヨーヨー釣り、ダーツ、くじ引き……。
ギャンブル性は高いが、子供でも簡単に出来るものが多い。

色々見て回っていた所、一つの店が目に留まる。

コルクを詰めたライフルと、棚に並んだ的代わりの景品の数々。
なるほど、射的か。腕試しにはいいかもしれない。

「マリィ、セレナ、欲しいものはあるか?」
「へぇ、射的ね……。如何にもツェルト向きじゃないの」
「ツェルト義兄さん!わたし、あのクマのぬいぐるみが欲しい!」
「了解。マリィは?」
「そうね……。なら、特賞のゲーム機かしら。休みに皆で遊ぶのに丁度いいし、狙うならやっぱり一番でしょう?」
「それもそうだな。なら、その気でやるぜ」

この後、俺は狙っていた景品を両方とも一発で撃ち抜き、衆目を集める事となるのだった。

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