9-?
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と言って、手を取っていた。
お店に着くと、それなりに混んでいたが、席に着くと、女の子には店側から前掛けを用意してくれた。
「こんな着物の美人を前にして、飲むことって、二度とないと思う。成人 乾杯」と慎二が音頭を取った。
「私 良かったわ こんな仲間が居て 中学も高校も 私、泳いでいたばっかりで、親しい人居なかったから 絢もこんなに気やすいって、今まで思ってなかったから」
「ウチもなぁ 葵って、冷たそうで、授業で一緒なんだけど、話掛けれんかったんや キリリとしてるもん」
「そんなことないよ 絢こそ、真っ直ぐに座って、先生の方だけしか見てないし、同級生の中でも美人って言われてたし、近寄りがたくって、でもね、吉川さんとは違って、・・あの人は周りを気にしているようで、みんなに愛想ふりまいて、ああいう人は、私、嫌いなタイプ」
「そうか 僕は、君達が打ち解けてくれて、一安心だよ もう、名前で呼び合ってるものな なぁ 慎二」
「そうそう 最初、取っ組み合いになるんかって思ったよ 葵が来た時、絢ちゃんの眼付き怖いんだもの」
「ごめんなさい 私、葵ってモトシのタイプみたいに思えるんだもの 美人だもの 警戒してたの」
「あらっ 美人っていわれたの初めて 絢 ありがとう」
「いや 僕も 化粧したら、すごい綺麗な顔立ちだと思うよ 淡麗って感じ 今まで、言わなかったけど」と僕も続けたら
「葵はさ こんな愛嬌もないのに、化粧なんかすると・・俺は、そのままの方が良いよ」と意味深なことを言ってきた。
「私 どうすれば、良いのよ ほんと慎二って、そういう言い方、ずるいよね そんなことばっか言って 女の子の気をひいて だから、下の子も騙されちゃうのよ!」
「ねぇ 下級生っていったら、水泳部の細い子 葵に感じの似た子 って、どうなの いつも、モトシの側に居る」と、絢が突然言い出した。
「絢、酔っているのか あの子とはなんでもないよ」と僕は、慌てていた。
「ああ 宏美のことだろう 二人は出来ているよ 心配だったら、絢ちゃん、別れろ」と慎二は又、あいつ流の冗談を言ったら
「絢 心配しないで モトシはあの子を女としては相手してないから たぶん、憧れているだけだから あの子も、高校の時、水泳一本だったからね そういう方面は大学に入って、気が緩んでいると思う」と葵はしみじみと言っていた。僕は、絢の心配を、又、言っているだけと思って、弁解もしないでいた。
「葵 気使うこと無いよ 絢ちゃんはね そんなことでモトシが揺らぐような奴でないことを信じているから 言っているだけ むしろ、宏美のことを気遣っているのかも知れないから」
「慎二君 私そんなに出来た女じゃないわよ 君の彼女は大変だね 葵の苦労 わかる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ