第七十七部第五章 戦争以上の問題その十三
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「しかしです」
「それでもですね」
「備えはしておき」
「有事に備えておくべきですね」
「そうです、さもないとです」
備えをしていないと、というのだ。
「いざという時にです」
「本当に不覚を取りますね」
「そうなってしまいますね」
「まさに」
「だからこそですね」
「備えは忘れません」
対話の際もというのだ。
「それが国際政治ですし」
「その通りですね」
「備えなき対話なぞ有り得ません」
「国際政治では」
「人間同士でも然りですし」
「それならばですね」
「そうです、備えをして」
そのうえでというのだ。
「対話を行う」
「武力の用意もですね」
「しておき」
「そうして不慮の事態に備えながら」
「そのうえで対話していくべきですね」
各国の元首達もこう話した。
「やはり」
「ではですね」
「そうしたこともですね」
「備えておき」
「若し他の知的生命体と遭遇すれば」
「その時はですね」
「そうしていきましょう、これもまた政治です」
これから起こり得る事態について考慮し対策を立てていく、それもというのだ。
「国家戦略です」
「まことにそうですね、では」
「はい、では辺境は」
キロモトはこちらに話を戻した。
「しかとです」
「中央政府がですね」
「大々的に開発、開拓を行い」
「技術や資金も投資し」
「そうしてですね」
「行います、さてそれでなのですが」
キロモトはここまで話してだ、そのうえで話題を変えた。
「今現在サハラでは激しい戦闘が行われていますが」
「オムダーマンとティムールで」
「統一を賭けてですね」
「二度目の会戦が行われていますね」
「そうですね」
「はい、しかし連合では」
サハラでは当然ながら相当に注目されているがだ。
「然程注目されていませんね」
「そうですね。どうもです」
「連合ではあまり報道されませんね」
「ネットでもさして話題になっていません」
「政治ではこの辺境の開発、開拓や各国の再開発」
「このことが話題です」
そうなっているというのだ。
「あまり関心の対象ではないですね」
「バスケや野球の試合結果の方が話題になっています」
「スポーツの方が」
「むしろそうなっていますね」
「はい、連合の趨勢に影響があるか」
サハラのことがとだ、キロモトは言った。
「そのお話になりますと」
「実際にですね」
「その影響はないですね」
「あるとしても難民や亡命者が出てです」
「サハラ連合に行ってもらうかですね」
「そうしたお話になる位で」
「他にはですね」
「ありません」
実際にとだ、キロモトは白見魚の醤油蒸しを食べつつ話した。
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