第千二百二十四話 食後の運動は
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第千二百二十四話 食後の運動は
山縣さんは免許皆伝となって萩でも知らぬ人はないまでの槍の使い手になっても鍛錬を続けました。
食後は必ずでした。
「ではまた」
「おいおい、またか」
一緒に食べていた伊藤さんは思わず笑って言いました。
「槍の稽古か」
「これは欠かせぬ」
こう伊藤さんに返します。
「だからだ」
「食後の運動にか」
「稽古だ」
「食後の運動だな」
「これを忘れてはだ」
「お前さんじゃないか」
「それに身体を動かすとな」
そうすればというのです。
「健康にもいいな」
「それはその通りだな」
「だからやる」
このことはどれだけの立場になってもでした。
山縣さんは槍の稽古を欠かしませんでした、食後は常に槍で汗をかいていました。このことは終生変わりませんでした。
第千二百二十四話 完
2021・5・15
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