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新ヘタリア学園
第千二百二十話  あからさまだけれど

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第千二百二十話  あからさまだけれど
 山縣さんは奇兵隊の頃にその隊士の人達のお給料をピンハネしていた時から汚職をしていました、こうしたことも不人気でしたが。
 そのお金を使ってでした。
「戦争の際反対とかあれこれ邪魔しそうな者はだ」
「お金で、ですか」
「静かにさせた」
 日本に冷静な声で述べました。
「だから安心して欲しい、とは私もな」
「ロシアさんとの戦争については」
「迷っているが」
 それでもというのです。
「だがあれこれ騒いだり邪魔したりする者達はな」
「静かにしてもらいましたか」
「こうした時の金だ」
 はっきりとした言葉でした。
「だから使った」
「左様ですか」
「出来るだけ戦争はしたくないが」
「戦争の時はですね」
「余計なことをする者は静かにしてもらうことだ」
「国が一つにならなければですから」
 こうした時にお金を使っていました、自分のことに使わなくてもそれでもこうしたことに使っていたのです。


第千二百二十話   完


                  2021・5・13

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