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新ヘタリア学園
第千二百十三話  先生からは

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第千二百十三話  先生からは
 伊藤さんは松下村塾にいました、このことは有名ですが。
「頭がいい?言われたことないよ」
「そうなのですね」
「ああ、松陰先生からはな」 
 日本に笑ってお話しました。
「愛嬌があると言われたよ」
「そうなのですね」
「ただ。凄いこと言われたな」
 日本に過去のことを思い出しつつ述べました。
「宰相になる器だって」
「その通りになりましたね」
「ああ、そう言ってくれるんだ」
「事実ですから」
「松陰先生は人を見る目もおありだったのかな」
 伊藤さんは今度は考えるお顔で言いました。
「そうだったのかな」
「やはりそうだと」
「素晴らしい人だったよ」
「そうでしたね」
「それだけにああなったことは残念だよ」
「全くですね」 
 過去を思い出しつつ頷く日本でした、幕末は動乱の頃で若くして去ってしまった人は実に多いです。


第千二百十三話   完


                  2021・5・10

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