第千二百十話 明治政府としては
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第千二百十話 明治政府としては
伊藤さんはご自身が呪いをかけられても全く気にしていませんでした、ですが日本にこのことは真剣にお話しました。
「わしはいいが国としては」
「はい、怨霊のことはですね」
「陛下も気にかけておられるからな」
上司の上司の方がです。
「念入りにしておかないと」
「そうですね、昔からです」
「呪いはあるから」
日本は呪いをかなり気にする国でもあります。
「祀ってだよ」
「その怨念を鎮めることですね」
「そうしていこう」
このことはというのです。
「さもないと大変なことになる」
「はい、私の長い歴史の中で」
「怨霊も多いからな」
「気をつけていきましょう」
「お名前を出すのも恐ろしい方がおられる」
怨霊の中にはです。
「細心の注意を払っていこう」
「まずはそこからですね」
維新になってまずしたことは怨霊を鎮めることでした、明治政府もまた怨霊を非常に恐れていたのです。
第千二百十話 完
2021・5・8
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