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オズのジンジャー将軍
第一幕その三

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「この子達におやつを出してくれるかな」
「はい」
 丁度樵の傍にいた人は樵の言葉に頷きまして。そのうえでカルロス達のところに来て優しい声で尋ねました。
「何が食べたいかな」
「僕はチョコレートケーキをお願いします」
「ドーナツをお願いします」
「ごま団子がいいです」
「私はお饅頭を」
「私はクッキーを」 
 五人はそれぞれ言いました、すると。
 そのお菓子達がすぐに来ました、お菓子だけでなくお茶やコーヒーもあります。五人はそのお菓子達を見て驚きました。
「多いね」
「五人分ずつあるね」
「こんなにあるなんて」
「またサービスしてもらったわね」
「お茶まであって」
「皆お腹が空いていると言ったからだよ」
 持って来た人が笑顔で答えました。
「だからなんだ」
「たっぷり持って来てくれたんですね」
「五人分ずつですね」
「一人が一個ずつ食べる」
「そうなる様にですね」
「持って来てくれたんですね」
「そうだよ、紅茶やコーヒーもあるからね」
 こちらも用意したというのです」
「遠慮なく食べてね」
「わかりました」
 五人は笑顔で答えてでした。
 ブリキの席に座ってそうして食べはじめました、その中でカルロスは四人に対してこんなことを言いました。
「樵さんは何も食べないけれど」
「このお城の食べものは美味しいよね」
「飲みものだって」
「もう何でも美味しくて」
「食べることでも楽しい場所よね」
「確かに僕は食べないよ」
 樵も席に着いています、かかしも一緒です。
「けれどね」
「それでもですか」
「他の人達が食べるからね」
 こうカルロスに答えました。
「だからだよ」
「それで、ですか」
「そう、皆の分のキッチンがあって」
「食べものもありますか」
「食材や調味料はあって」
 そうしてというのです。
「それでね」
「シェフの人もいますね」
「そうなんだ」 
 こうお話するのでした。
「それで皆もね」
「食べていますか」
「そして飲んでいるよ」
「樵さん以外の人はそうですか」
「そうだよ、このお城にいるのは僕だけじゃないから」
「他の人もおられるので」
「他の人達が食べているからね」
 そして飲んでいるからだというのです。
「お料理も出てね」
「しかも美味しいんですね」
「そういうことだよ」
「だからここでも美味しいものを楽しめるんだ」
 かかしも言ってきました、この人も席にいます。
「オズの国の他の場所と同じくね」
「それで今もですね」
「こうしてね」
 実際にというのです。
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