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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百六十話 空での決戦その四
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「その時はだ」
「援軍を送ってくれますか」
「そうさせてもらう」
「まあその予備戦力もギリギリだけれどな」
 ポチョムキン四世が言って来た。
「出せることは出せるからな」
「その時は私が行くぞ」 
 白虎がスタンバイしていた。
「だから安心しろ」
「わかりました、お願いします」
 黒千はその白虎に微笑んで応えた。
「それまでは休んでいて下さい」
「出来れば今すぐ行きたいがな」
「いや、休養も必要だ」 
 意気込む白虎にレルゲンは冷静に告げた。
「君は今は出来れば食べて寝てだ」
「休むことか」
「いざという時に備えて英気を養ってくれ」
「そうか、寝てもいいんだな」
「構わない、寝袋はある」
 寝る時に仲に入るそれもというのだ。
「だからだ」
「あの中に入ってだな」
「温まって眠って」
「じゃあそうするぞ」
「さて、そちらは彼等に任せてだ」
 紅麗がゆらりと出て来た、禍々しいまでの周りの全てを刺す様な殺気は今は燃え盛る青い炎となっている。
「私も出るか」
「君は全体の真ん中に行ってくれるか」
 ルーデンドルフは紅麗にはその場所をと言った。
「今そこが手薄だ」
「だからですね」
「君はそちらに行ってだ」 
 そうしてというのだ。
「宜しく頼む」
「では」
「うむ、そこを頼む」
「行って来ます」
 紅麗も応えてだった。
 その場に向かった、そして。
 戦場では音楽も響いていた、バダジェフスカは己のムジークを出し終えてステージを降りてから言った。
「いや、今回もね」
「お疲れ様でした」
 ハルがそのバダジェフスカに声をかけた。
「いい曲でしたよ」
「これでも私いつも悩んでるのよ」
「そうしてムジークを出しているんですね」
「よく一発屋と言われるから」
 だからだというのだ。
「モーツァルトやベートーベンに負けない様にね」
「いやあ、僕は天才だからね」
「俺もだ」
 その二人もいた、そして言って来た。
「誰が勝てるというのだ」
「音楽じゃ誰にも負けないよ」
「俺程の天才はこの世にはいない」
「僕は人類最高の音楽家だね」
「あの、むしろです」
 ハルはその二人を見てからバダジェフスカにこう話した。
「お二人の様になったら」
「駄目なのね」
「ちょっとなれないと思いますし」
「出来ればもう少し常識を身に着けて欲しいです」
 クレア=ハーヴェイは心からこの言葉を出した。
「まことに」
「常識なんて守っても何にもならないからね」
「そんなものは塵芥と同じだ」
「一切気にしてないよ、僕は」
「俺がそんなもの気にすると思うか」
「しかも人の話を聞かないですから」
 クレアはあらためて呆れた。
「どうしたものか」
「傍若無人そのものよね」

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