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夢幻水滸伝
第百九十五話 川と密林の国をその八

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「実際にな」
「左様ですか」
「では国家連合になり」
「それで、ですか」
「この際はですか」
「そや」
 まさにというのだ。
「他の星の者と力を合わせてな」
「この国の内政もしていきますか」
「そしてより豊かに」
「そうしていきますか」
「そうしたい」
 是非にという言葉だった。
「これからはな」
「そうですか」
「まさかティン様がそうしたお考えとは」
「我々は思いませんでした」
「それがしが起きてる世界やと普通やからな」
 国家連合、それはというのだ。
「実は東南アジアはそれが進んでる」
「そうなのですか」
「ティン様が起きられた世界ではですか」
「そちらではですか」
「そうなってるからな」
 だからだというのだ。
「この世界でもと思ってるんや」
「左様ですか」
「それで、ですか」
「これからはですか」
「この世界でもですか」
「そうしていこか、ただタイとはな」 
 その隣国であるこの国とは、というのだ。
「少し時間を置きたい」
「国境を接しているからですか」
「だからですか」
「この国については」
「そうされますか」
「時間を置かれますか」
「あの国とはまだ何もないが」
 衝突はないがというのだ。
「仲がええか」
「そう言われますと」
「決してそうは言えないですね」
「肯定出来る関係ではないですね」
「どうにも」
「そやな、それでや」
 どうしてもというのだ。
「暫くはや」
「あの国とは結ばない」
「そうされますか」
「タイとは」
「やがてはそうしたいけどな、そやから今は見極めるか」
 ティンは周りにこう話した。
「どの国、そして星の者と一緒にやってくか」
「そのうえでこの国と民を護り」
「そして栄えさせて」
「世界を救うことを」
「進めていくわ」
 是非にと言うのだった、そしてだった。
 ティンはミャンマーの統一を進めていった、この国の過半数の国土と民を掌握しかつ安定した政を行う彼と戦おうという勢力はもう殆どなかった。
 その為統一はスムーズに進んでいった、だが。
 インドとの国境についてはだ、彼はその高度がかなりでかつ鬱蒼と生い茂った密林を前にして兵達に言った。
「ここはな」
「どうしてもですね」
「中々進めないですね」
「空もモンスターが多く」
「また浮島もないので」
「天然の要害や」
 ティンも言った。
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