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麗しのヴァンパイア
第三百三十九話

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               第三百三十九話  浴衣を着て 
 今田先生は入用を終えるとすぐに浴衣を着た、浴衣は脱衣場にもう用意してあり下着も一緒であった。
 それで入浴を済ませるとすぐに身体を拭いて下着を漬けて浴衣を着たが帯を締めたところで使い魔達に話した。
「これから寝るけれど」
「何かありますか」
「一体」
「心配がおありで」
「今日もまた塾があるから」
 それでというのだ。
「そしてやっぱり夜に寝るものね」
「人はですね」
「その方がいいですね」
「昼は沖て夜は寝る」
「それが身体にいいですね」
「ええ、だからね」
 今から寝るがというのだ。
「十二時前には起こしてくれるかしら」
「今八時前ですが」
「十二時前には起きられて」
「そうしてですか」
「寝ても少しにして」
 そしてというのだ。
「午後はね」
「また起きられて」
「そしてですね」
「午後は塾の講義をされて」
「それからもですね」
「占いやお薬の調合のお仕事もして」
 依頼されているそれをというのだ。
「そうしてね」
「そしてですね」
「夜はお休みになられますね」
「そうされますね」
「そうするわ。今日にしても」 
 朝に寝るがというのだ。
「それは少しにしてね」
「夜にしっかりとですね」
「お休みになられる」
「そうされますか」
「ええ、だから十二時前にはね」
 先生はまた時間の話をした。
「起こしてね。そしてね」
「起きればですね」
「お昼ご飯ですね」
「それを召し上がられますね」
「お昼ご飯はお魚とお野菜を使った和食をお願いするわ」
 そのリクエストもしてだった。
 今田先生は眠りに入った、浴衣姿の先生は妙に艶めかしかったがそれを観る人は今は誰もいなかった。


第三百三十九話   完


               2021・2・4
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