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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百五十八話 思わぬ成長その十五

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「そうしていた」
「それがお茶にどう関係するんですか?」
「そうして飲んだ水が味気ないからだ」
「だからですか」
「茶にして飲んだ」
「そうだったんですか」
「それでお茶を飲む習慣がアジアから世界に一気に広まった」
「ティムールの国はとても広かったのよ」
 美香子も言ってきた。
「中央アジアからアラビアに至るまでね」
「ああ、試験前に叩き込まれました」
 智樹は美香子のスパルタ教育を思い出して答えた、その時黒眼鏡でスーツ姿の男達に拷問付きで教えられたことを。
「世界地図も」
「ならわかるわね」
「はい、それはまた広いですね」 
 頭の中にそうした地域を浮かべながら答えた。
「世界規模ですね」
「そんな国だったから」
「お茶もですね」
「一気に広まったのよ」
「中国からですか」
「そうなったのよ」
 こう智樹に話した。
「凄いでしょ」
「はい、確かに」
「この通りお茶についてもだ」
 英四郎はまた話した。
「生水を飲まないことから広まった」
「そうなんですね」
「だから生水はこの戦いでもだ」
「飲まないことですね」
「おのお茶も用意してあるしな」
 飲みものの中にというのだ。
「飲むといい」
「そうします」
「俺も川の水はそのまま飲んでいないしな」
 英四郎自身もというのだ。
「決してな」
「いつも濾過して沸騰させていますね」
「そうしているからな」
 だからだというのだ。
「いいな」
「はい、俺もそうします」
「じゃあとも君何飲むの?」
 そはらがここで聞いてきた。
「お茶?」
「それにするな」 
 智樹はすぐに答えた。
「今回は」
「ええ、じゃあそっち持って来るわね」
「悪いな」
「じゃあ俺もお茶にするか」
 石動もそれにした。
「それで頑張るか」
「はい、そろそろ夕方ですけれど」
「終わりまでな」
「そうなるまで、ですね」
「頑張ろうな」
「わかりました」 
 智樹はそはらから受け取ったお茶を飲みながら石動に応えた、そうしてそのうえでサポート役として戦っていった。
 戦いは夕方から夜になっても続いた、ニンフはその中でアストレアに尋ねた。
「いける?」
「まだいけるよ」
 アストレアはすぐに答えた。
「ダメージもそんなに受けてないから」
「だったらいいけれどね、ただね」
「ただ?」
「夜になったから」
 濃紫の空の中での言葉だ。
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