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おぢばにおかえり
第六十三話 お家に帰ってその二十二

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「だからね」
「残酷とか思わずにですか」
「そうしてね、というか阿波野君って特撮ヒーローみたいな性格してるわね」
 ただそのキャラクターはです。
「かなり前の仮面ライダーに出て来た」
「ああ、携帯で変身する」
「そう、バッテンみたいな感じのね」
「あのライダーのキャラですか」
「悪い面はそのままよ」
 このキャラによく似ていると思います。
「本当にね」
「そう言われるとそうですね」 
 阿波野君自身否定しませんでした。
「自分でも前に言った気がしますけれど」
「ああした性格は問題だから」
「それで、ですか」
「気をつけてね」
「ああした性格は自分自身にとってよくないですね」
「絶対にね」
 極端に卑劣で残忍で陰湿で執念深い、どうも阿波野君が自分で言っているこの子の性格そのままです。
「後で自分に降りかかってくるから」
「だからですか」
「そうならない様にね」
「自分で気をつけることですね」
「そうしないとね、よくない癖性分よ」
「それでその癖性分をなおす為にも」
「その第一歩になるかわからないけれど」
 その辺りは私にはわかりかねます、やっぱり親神様のお導きというものがあるからです。ですが私自身もそのお導きの中に入っているかも知れなくて。
 それで、です。阿波野君に言いました。
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