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イベリス
第一話 卒業してその十八

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「人の下半身あれこれ言う人と生きもの平気で捨てる人は絶対に近寄っても無視してね」
「その二つの人達はなの」
「何があってもね」 
 それこそというのだ。
「近寄ってきても無視して信用もね」
「したらいけないの」
「間違っても友達に持ったら駄目よ」
「どうしてなの?」
「人の下半身、スキャンダルって記憶に残るでしょ」
「あっ、確かに」 
 咲も気付いた。92
「そういうことって」
「例えそれが嘘でもね」
「人の頭に残るから」
「人を貶めるには最適だけれど」
 それでもというのだ。
「これって凄く汚い攻撃よ」
「人の下半身のことは」
「その人の問題点を指摘せずに」
 それでというのだ。
「スキャンダルで攻撃するっていうのは」
「言われてみれば」
「咲ちゃも思うでしょ」
「ええ」 
 実際にとだ、咲も答えた。
「それはね」
「だからよ」
「それをする人はなのね」
「絶対に友達に持たないで」
 そうしてというのだ。
「信用することもね」
「近寄ってきても無視ね」
「そうしてね」
「それだけ人の下半身を言う人は信用出来ないのね」
「女性問題とか男性問題とかね」
 愛は下半身について具体的に話した。
「論理とかじゃないから、ましてそれが若し嘘なら」
「余計になのね」
「もう何があってもね」 
 嘘、捏造に基いて相手の女性問題や男性問題を言い募って攻撃する輩はというのだ。
「信用したら駄目よ」
「幾らいい人でも」
「それいい人じゃないから」
「絶対になの」
「いい人に見えたら装っているのよ」
「そうなの」
「そう、その実はね」
 愛は真剣な顔で話した。
「最低最悪の屑野郎だから」
「信用しないの」
「そう、それと生きものを平気で捨てる人はね」
 愛は今度はこうした輩の話をした。
「命を何だと思ってるってなるでしょ」
「それはね」
 咲もこのことについてははっきりと言えた。
「捨てられた犬や猫がどうなるか」
「野垂れ死ぬか保健所よ」
「保健所に送る人もいるわね」
「飽きたり自分の都合が悪くなったらポイとかね」
「そんなことする人は」
「命を大切にしないのよ」
 愛はいささか怒った口調で咲に話した。
「もう人だってね」
「大切にしないわね」
「自分の都合が悪くなったら」
 それでというのだ。
「もう平気でね」
「人を切り捨てるのね」
「裏切ってね」
「だからなのね」
「こんな人もね」
 人の下半身を攻撃する輩と同じくというのだ。
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