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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百五十八話 思わぬ成長その七

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「この前の中間テスト全教科満点でした」
「それは凄いな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「俺は助かったんですが」
「お仕置きあるって言ってたな」
「けれど終わりじゃなかったんですよ」
 疲れきった顔で桐生に対して話した。
「これが」
「やっぱりそうか」
「やっぱりですか」
「こうした時は終わらないんだよ」
「そうですか」
「そうだよ、だからな」
 智樹にさらに話した。
「君にとっては辛いことにしても」
「これからもですか」
「君の勉強は続くぞ」
「一日四時間の睡眠時間で怖い人達に囲まれて」
「勉強は続くな」
 桐生は智樹に話した。
「覚悟しておいてくれ」
「ああ、何時になったら俺の平和な生活は来るのか」
「戻るんじゃないんだな」
 万丈がそこを問うた。
「そこで」
「生まれてこのかたそんな生活送った記憶ないんで」
「だからか」
「来るって言いました」
 その様にというのだ。
「そうしました」
「そうか、しかしな」
「しかし?」
「平和な生活は来ないな」
 万丈は智樹に言い切った。
「俺の勘だがな」
「これからもですか」
「ああ、周りが凄いからな」
 周りにいる面々がというのだ。
「もうな」
「平和に暮らしたくても」
「そんな生活は来ないだろうな」
「俺はそれが望みなんですけれど」
 二等身のまま必死の顔で話す。
「適わないですか」
「適うと思えないだろ」
 智樹に対して問うた。
「自分でもな」
「そう言われると」
 智樹も否定出来なかった。
「確かに」
「そうだよな」
「生まれてからずっとで」
「それで周りもだからな」
「むしろどんどん濃い面子になっていますから」
「それじゃあな」
「俺の幸せは何処に」
「泣くことない」 
 英四郎は右手で涙を拭う智樹に横から声をかけた。
「そのうちいいこともある」
「先輩が特に酷いんですか」
「そうか」
「そうですよ、いつも騒動に巻き込んで部活にも強引に入れて」
「気にするな」
「気にしますよ、正直会長やエンジェロイド達より酷いですから」
 英四郎には怒って言った。
「もうそれこそ」
「だから気にすることはない」
「しかも言っても堪えないですし」
「まあ生きてるからいいんじゃないか」
 万丈は智樹にこうも言った。
「それならな」
「毎日死にかけていてもですか」
「それでも生きてるだろ」
 死にかけてもというのだ。
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