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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百五十七話 空美町の者達その十五

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「正直言ってな、けれどな」
「暴力は振るわない」
「絶対にか」
「そうだよ、だから本当にな」
 ミーノースが望むならというのだ。
「来て見たらいいんだよ」
「この地上をか」
「そうしたらいいか」
「ああ、あと俺はスサノオにもな」
 今戦っている相手にもというのだ。
「出来たらな」
「戦いたくないか」
「そうなのだな」
「あいつが仕掛けてきているにしても」
「それでもか」
「出来たら戦いはな」
 これはというのだ。
「ない方がいいさ」
「あくまで戦いを嫌うか」
「どうしても」
「けれどイカロス達が戦っているんだ」
 だからだというのだ。
「俺も絶対に逃げないからな」
「正直言うと逃げたいな」
 英四郎はその智樹に問うた。
「そうだな」
「いや、それは」
「身体が震えている」
 英四郎は智樹が今そうなっていることを指摘した、見れば実際に彼の身体が小刻みにガタガタと震えている。
「怯えの震えか」
「それはそうですけれど」
 英四郎に二等身になって答えた。
「もう本音を言いますと」
「逃げたくて仕方ないな」
「はい、ですが」
「それでもだな」
「今言った通りイカロス達が戦ってますから」
「お前は逃げないな」
「何があっても」
 英四郎に言うのだった。
「そうします」
「そうだな、お前はこうした時は逃げない」
 英四郎も知っていることだった。
「例え逃げたくともな」
「もうかなり怖いですけれどね」
「そういう男だ」
「はい、スサノオに勝たないといけないなら」
 それならというのだ。
「勝ちます」
「ではな」
「必ずそうしましょう」
「是非な」
「それでなのですが」
 美香子はライダー達に尋ねた。
「皆さん今宵は」
「ああ、俺達の世界に帰ってな」
 そしてとだ、桐生が答えた。
「もうな」
「そちらで休まれますか」
「そうするよ」
「宜しければ」
 美香子は返答した桐生にこう返した。
「こちらに留まって頂いて」
「そうしてか」
「はい、この屋敷で休まれては」
 こう提案するのだった。
「如何でしょうか」
「それは悪いのでは」
「お食事にお風呂に宿までとは」
 鷲尾風と鷲尾雷がどうかという顔で返事をした。
「ですからそれは」
「遠慮したいですが」
「お気遣いなく。智樹君達もそうしてもらいますので」
 美香子は遠慮するライダー達に微笑んで告げた。
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