暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0031話
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配そうにこちらを見ている。

「で、どうしたんだ?」

 その顔色を疑問に思いつつも、尋ねる。

「はい、それがアクセル少尉に通信が入っておりまして」
「通信?」

 はて、誰からだろう? アフリカにいるバリソンからか? それとも宇宙にいるユーリアからか?

「それが、その、訃報の連絡らしいです」
「訃報? ……訃報!?」

 訃報、つまりは誰かが死んだのか?
 その事で1番先に頭に浮かんだのは、やはり先に挙げたバリソンとユーリアの2人の事だった。

「……誰だ?」

「その、時空研究所のラージ・モントーヤという方からです」

 は?
 ラージからの通信だと聞き、最初は意味が分からなかった。
 だが、すぐにエクサランスチームの面々を思い出す。
 ……なるほど。ここでロム・モントーヤ博士が死ぬのか。
 ラージからの訃報の通信となると、時流エンジン研究所の誰かが死んだのは確かだろう。だが、ラウルにしろ、フィオナにしろ、ミズホにしろ、ラージにしろ、主人公勢とその仲間達だ。こんな所で死ぬ可能性はまず無いと思っていい。
 だが、ラージの父親であるロム・モントーヤ博士に関して言えば、原作が始まった時点で既に死んでいた人物だ。

「アクセル少尉?」
「ああ、分かった。すぐに行く」

 軽く礼を言い、プライベート通信が許可されている部屋へと向かう。
 にしても、この時点でロム・モントーヤ博士が脱落するというのは予想外だ。
 いや、先程も考えた通り原作開始前に死ぬのは分かっていた。ただ、それでも後1〜2年の猶予はあると思っていた。
 理由としては、ラウル達の年齢がある。俺が現在19歳という事は、俺と4歳差のラウル達はまだ15歳前後だろう。
 ぶっちゃけ、前世で考えれば中学3年か高校1年くらいの年齢だ。そんな年齢でエクサランスを無事開発する事が出来るかと言われれば、普通なら首を傾げるだろう。
 それとも、ラージの論理的な交渉術とミズホの開発能力でなんとか乗り切るのだろうか。
 そんなどうにもならない事をつらつらと考えているうちに通信室へとたどり着く。

「では、通信が終わったら知らせてください。私は部屋の外にいますので」

 気を利かせてくれた礼を言い、通信モニタの前に出る。

「こんにちは、アクセルさん」
「ああ、久しぶりだな。それで訃報だという事だが?」
「ええ、父が事故で亡くなりました」

 淡々と用件のみを伝えてくるラージ。
 悲しくないという訳ではなく、感情を抑えているようだ。

「分かった。葬式には行かせてもらう。いつだ?」
「来週の火曜になります」

 今日が土曜だから、3日後か。ヴィンデルに休暇を貰わないとな。
 エクサランスの件でも話をしておきたい所だ。
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