暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と不思議な蛸
第八幕その八

[8]前話 [2]次話
「そして日本人もこれから鯨のお肉を」
「今より食べられる様になる?」
「昔は一杯食べたそうだけれれど」
「これからはね」
「昔みたいに食べられるかも」
「そうなるかも知れないんだ」
「それはこれからの努力だけれどね」
 日本人が昔の様に鯨を食べられる様になるにはというのです、先生はこのことについてはこう言うのでした。
「けれどそうなる条件はね」
「揃ったね」
「捕鯨を再開して」
「そうなったんだね」
「そうだよ、だから機会があったら」
 そのイルカ達を見ながら言いました。
「その時はね」
「うん、皆でね」
「鯨食べよう」
「そうしようね」
「それも仲良くね」
「というかね」
 ここで、でした。トートーが言いました。
「捕鯨ってどの国もやってたね」
「昔はね」
 ガブガブも言います。
「鯨油を取る為に」
「鯨油がいい灯りの燃料になったから」
 このことはポリネシアが言いました。
「捕鯨をしていたね」
「コルセットに鯨の骨も使っていたし」
「そうだったわね」
 チープサイドの家族もお話します。
「貴族の人達のそれとか」
「そうだったね」
「それで今になって駄目とか言うのは」
 ジップも首を傾げさせます。
「自分達がしていたことでね」
「しかも碌に調べないで反対で」
 ダブダブも首を傾げさせています。
「日本にだけ言うのは」
「おかしいね」
 ホワイティは言い切りました。
「だから日本もそうした組織を出たんだね」
「何時かの国の大統領みたいにちょっと気に入らないとその組織出るのはどうかだけれどね」
 チーチーはある国の大統領を思い出しました。
「日本は滅多にそうしたことしないし」
「ちゃんと考えて脱退しているね」
 老馬も言います。
「そのこともいいね」
「しかも鯨を無駄なく使うから」
「いい捕鯨だし」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「問題ないね」
「そうだね」
「しかも鯨を食べることも文化だから」 
 先生はまたこのことを言いました。
「本当にいいよ」
「そうだよね」
「それを批判することもないね」
「これといって」
「そうだね」
「鯨のお刺身に揚げものにステーキに」
 先生は具体的なお料理を挙げました。
「さらしもベーコンもね」
「どれも美味しいよね」
「本当に無駄なく食べられるね」
「鯨って」
「牛肉みたいに」
「だからいいんだ、ベーコンなんてね」
 鯨のそちらはといいますと。
「豚のベーコンとはまた違ったね」
「美味しさがあるね」
「独特の味があって」
「歯触りもよくて」
「お酒にも合って」
「そちらでも絶品ね」
「うん、あの食べものを今以上に食べられるなら」
 それならというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ