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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百五十七話 空美町の者達その九

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「お二人には」
「そうなの」
「戦いに気持ちが向くからな」
「お奇麗なのに?」
「それでもな、俺は確かに女の子好きだけれどな」
 智樹は自分から言った。
「けれどな」
「お二人にはなのね」
「本当にそうした感情がな」
 湧かないというのだ。
「どうもな」
「そうなのね」
「言われてみれば不思議だよな」
 智樹は今度は首を捻った、腕を組み等身まで変えて。
「何でかな」
「年齢が違うからでしょうか」
 ダイダロスはそのせいかと仮説を出した。
「それは」
「いや、俺に限ってそれは」
「ないですか」
「それこそ」
 こう答えるのだった。
「お婆さんでもないと」
「智樹は見境がないぞ」
 アストレアははっきりと言い切った。
「本当にお婆さんでもないとだぞ」
「そうよね、そんな奴なのにね」
 ニンフはアストレアの言葉を受けて述べた。
「お二人には何もしないっていうのは」
「若しかしてだ」
 英四郎は眼鏡に手を当てて己の推察を述べた。
「仮面ライダーの人達は戦いの中でそうしたことは取れたのではないか」
「スケベ心だな」 
 アストレアはここでまた言った。
「それだな」
「一言で言うとそうだ」
「智樹はスケベ心そのものだからな」
「それの権化の様な奴だ」 
 英四郎はクールな顔で述べた。
「まさにな」
「その通りだな」
「しかしライダーの人達はそうしたものとは無縁になっていてだ」
「感じなくなっているんだな」
「そうではないか」
「そういえばそうだな」
 万丈もここで言った。
「俺達そうした恋愛とかな」
「スケベ心はだな」
「殆ど感じないな」
 こうアストレアに答えた、そして猿渡を指差して話した。
「こいつもそんなに強いとは言えないしな」
「俺もか」
「伝え聞く智樹君位じゃないだろ」
「ああ、全然な」
 猿渡もその通りだと答えた。
「言われてみたらな」
「そうだろ、俺だってな」 
 万丈自身もというのだ。
「殆どそうした感情ないしな」
「他の感情はかなりあるのにな」
「そうした感情はな」
「元々そうした世界じゃないか?」
 桐生は自分の推察を話した。
「俺達の世界は」
「仮面ライダーはそうなんだな」
「ああ、もう戦いばかりでな」
「そっちに考えが集中していてな」
「恋愛とかはな」
「あんまりないな」
「どうしてもな」
 そうだというのだ、桐生は万丈に話した。
「そんな風になるな」
「そういうことか」
「本郷さん達からだしな」
 ライダー達はそうした感情が極めて薄いか縁がないというのだ。
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