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新ヘタリア学園
第千百四十一話  運命のキックオフ

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第千百四十一話  運命のキックオフ
 欧州の五ヶ国はお酒をしこたま飲んですっかり酔っています、皆お顔は真っ赤で息は酒臭いです。泥酔寸前の状況です。
 ドイツに至ってはビールを今も飲みながら言いました。
「そろそろはじまるな」
「君物凄く酔っているね」
「酔っていないと観られる試合ではないからな」
 素面のロシアに返しました。
「だからな」
「大袈裟だよ、僕達全然飲んでないよ」
 ロシアもアメリカも中国もオーストラリアもです、皆お菓子にお茶やコーラを口にしながらリラックスしています。
「どうせ何か起こるんだし」
「その何かが問題だが」
「後でFIFAで問題にすればいいじゃない」
「だからその問題がどれも最悪なんだよ」
 イタリアも泥酔寸前の状態です。
「太平洋の皆は慣れてるみたいだけれど」
「野球で頭にビーンボール投げて唾吐いたの観たら顔を顰めるでごわす」
「それ俺達だと素面で目にしたら気絶するから」
 あまりにも酷くてです。
「だから飲んでるんだよ」
「はっはっは、そう言ってる間にはじまったでごわす」
 余裕で笑うオーストラリアでした、そんなお話をしている間にはじまりました。


第千百四十一話   完


                 2021・4・4

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