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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(3)〜最高評議会VS同盟弁務官団〜
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 【民主主義の縦深】の役員たちが集まっている事を確認すると代表世話役のサウリュス・ロムスキーが口を開いた。
「やぁ諸君、首脳会議は無事に終わったね、次は僕たちの番だ」
 温和な笑みを浮かべたこの老人は【交戦星域】医療界の利益代表にして復興行政の専門家として構成邦を超えた知名度を誇る押しも押されぬ名士である。
 世話役のリヴォフが力強くうなずいた。宇宙軍の艦隊兵站の現場を取り仕切ってきた強面の”輸送屋”である
「あぁ、ありがてぇ!【交戦星域】首脳会議の決議が出たなら俺たちも団結して動ける、これならサンフォードの重いケツを蹴っ飛ばすのにちょうどいいぜ!」
「本国が良い仕事をしたのであれば我々もよい仕事をするべきだろうな」
 ハルラス弁務官はゆったりと頷く。高齢であり次の選挙では退任することを表明している。財界上がりであり交戦星域の産業復興の為に長く奔走してきた“古き良き”パランティアの政治家であり、その経済通の駆け引きから国会対策委員長を長く務めている。
 いいか、これからの予定を確認するぜ、とリヴォフは役員たちに視線を向ける
「ヴァンフリートの弁務官陣はもう三人とも議長官邸に向かう、俺とロムスキー代表とアリシア幹事で議長公邸に攻め込むつもりだ。アンドム政調会長には――」
 白髪頭の老人がにこりと笑った。
「あぁ彼らには私が話すよ、私の”弁務官”の最後の仕事になるだろう」
 ヴァンフリートのアンドム弁務官は老練な軍官僚上がりの弁務官である。すで二十年の曲がり角まであと一歩といったところである、年齢はリヴォフとさして変わらぬ70を越した老人である。大過なく4期もの任期を全うし、ハルラスと同じくヴァンフリートの最先任同盟弁務官として評判を守り抜いたまま政治家として表舞台から退ける果報者になるはずであった。
だがそこに想定外の大仕事が下りてきたのである。
「祖国の大事だ、ここに私がいたことを誇りに思うよ。まさか総会以外で”3人が揃う”事態が起きるとは」
 同じ邦の弁務官は会期中でない限りは基本的によほどのことがない限り顔を合わせない。不仲ではなく同盟の政治問題、利害関係は複雑怪奇かつ広大な人類社会のあちこちに噴出しており同盟弁務官は(出馬を決定するまでの過程において各種支持団体や構成邦政府の意向も強く受けるが)個人の得手不得手を問わず各分野の委員会に分散することが多い、逆に言えば3名全員がそろうということは――たいそうな大事なのである。

「国防委員会事務総局の要路には事前に流しておいた、向こうでも情勢は固めている筈だ、うまくやってきてくれ」
 アンドム引退後の次期政調会長の座が内定している政策通、リッツ事務局長が頷く。
「弁務官各会派の動きは私が探る、本当はアリシア君にも来てもらいたいが」
 ロムスキーはすまんね、と片手をあ
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