第七十七部第三章 果てしない波状攻撃その四
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「だからだ」
「はい、それでは」
「新しい艦艇に即座に乗り込みましょう」
「そしてそのうえで」
「戦場に戻りましょう」
「物資はもう中にあるそうだ」
その新たに乗り込む艦の中にというのだ。
「エネルギー、弾薬に食料もな」
「それは何よりですね」
「では即座に戦闘に行けますね」
「それならば」
「我々も」
「そうしていく、では行くぞ」
早速というのだ、こう話してだった。
彼等はまずは後方に下がった、戦闘は今回も激しいものになっていたがそれでも彼等の士気は高いままだった。
それはティムール軍も同じだった、艦載機達が次々と発艦していき敵艦隊に向かう。その中でだった。
ある中隊長が自機から率いている各機に言った。
「いいか、これからだ」
「はい、我々はですね」
「敵の艦艇を攻撃ですね」
「敵機を迎撃するのではなく」
「そうだ」
こちらの攻撃を行うというのだ。
「いいな」
「わかりました」
「ではです」
「敵艦の攻撃ですね」
「それに移りますね」
「護衛はもういる」
そちらの艦載機はというのだ。
「その中隊がいるからな」
「だからですね」
「敵機はそちらに任せて」
「俺達は敵艦の攻撃に専念するんですね」
「敵機が来ても」
「敵の攻撃はかわすがな」
それでもというのだ。
「いいな、敵機が来ても任せろ」
「護衛の中隊に」
「そちらにですね」
「任せてですね」
「そうだ、向かってだ」
そうしてというのだ。
「敵艦を沈めるからな」
「ですね、しかし」
パイロットの一人が中隊長に言ってきた。
「俺達の中隊前の出撃では空母沈めましたね」
「ああ、それが出来たな」
「はい、それじゃあ今回も」
「出来ればいいな、しかしな」
「それでもですね」
「死ぬなよ」
中隊長はこのことも言うのだった。
「くれぐれもな」
「今回もですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「一人も死ぬな」
「絶対にですね」
「ああ、前回は半分撃墜されたがな」
それでもというのだ。
「誰も死ななかったな」
「はい」
「だからな」
「今回も全員ですね」
「死ぬなよ、マムルークは補充出来るんだ」
ティムール軍の艦載機だ、性能はオムダーマン軍の艦載機であるイエニチェリとほぼ互角とされている。
「それならな」
「死なないことですね」
「パイロットは補充出来ないんだ」
ソフトウェア、即ち彼等自身はというのだ。
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