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人徳?いいえモフ徳です。
六十七匹目
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の腕にはダイアモンド製のアクセサリ。

「ぬいちゃんは、姫様のため、急いでくれた」

メリーちゃんは自らの白いウールを目立たせるような黒いエンパイアドレス。

髪留めには水晶で花を象ったものを。

「そうだな。狐君はわざわざ迎えに来てくれたのだ」

シャクティは…。

「シャクティ本当にその格好で行くの?」

「うむ。問題あるまい」

シャクティの格好は女性用の士官服をモチーフにした物だ。

しかも腰には金剛刀を下げている。

身長が高いので似合っているがパーティーのマナーガン無視である。

「お父様とお母様も好きにするといいと言ってくれたぞ」

なお当たり前だがお母様は他の家に対して干渉したりはしない。

「シラヌイ、貴方も着替えたら?」

「わかったよ」

「奥の部屋で着替えてらっしゃい」

「不味くない?」

奥の部屋とはクーちゃんの寝室である。

「いいわよ別に」

ありがたく使わせてもらうことにする。

奥の部屋へのドアを開ける。

「に”ゃぁ!?」

何故か開けた先に下着が落ちてた。

振り向くとクーちゃんが肩を震わせていたのでおそらくわざとだろう。

無視してその下着をまたいで少し奥へ行くとさらに二人分。

サイズからしておそらくメリーちゃんとシャクティの。

それも無視してアイテムボックスを開けて礼服を取り出す。

今まで着ていた物をアイテムボックスに放り込み素早く着替える。

「待たせてごめん」
と寝室から出る。

「で、なんであんなところに下着おいてたの?」

場所、あとは下着だけ置いてあったから多分わざとだろう。

「ぬいちゃん、興奮した?」

とメリーちゃんの視線が僕の股間に向く。

「そういう所をみないの。あとはしたないから三人ともこういうことはやめなさい」

総注意するとはーいとから返事が帰ってきた。

この様子だとまた似たような感じでからかわれるのだろうな。

「じゃぁ、行きましょうか」

クーちゃんの号令で僕たちは部屋を後にする。

僕とシャクティが先頭、その後ろにクーちゃん、その後ろにメリーちゃんだ。

クーちゃんを中心にしたトライアングル。

多分一番単純な護衛陣形だ。

こんなのやっても対して意味はないんだけどね。

王城の中だし。

真面目に護衛してます感だけでも出てると嬉しい。

でもまぁ、街では実際に役に立つこともあったから何とも言えない。

その時はクーちゃんを狙う暗殺者が相手で僕が魔法障壁で毒矢を防いだ。

でもそのあとクーちゃんが自分で殴りに行ったから結局意味はないのかもしれない。

あの程度なら魔法使いが無意識に発動して
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