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新ヘタリア学園
第千百二十二話  若過ぎる

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第千百二十二話  若過ぎる
 日本はそのお話を聞いて黙祷してから妹さんに言いました。
「まだです」
「お若いですね」
「人間五十年の時代ではないです」
 最早です。
「七十いえ」
「もっとですから」
「その中で五十三歳とは」
「本当に若過ぎますね」
「そう思うしかないです」
 日本は無念の顔でこうも言いました。
「ご冥福を祈ります」
「そうですね」
「見事な一本背負いでした」
「まさに柔道でした」
「あれが決まると見事でした」
「忘れられないですね」
「はい、ですが最後まで向かわれたそうです」 
 ご病気とです。
「まさに武道家でした」
「受け身を知らない生徒さんを床の上で背負い投げにする中学校の剣道部の顧問の先生とは違いますね」
 尚この先生は奈良県に実在します、ですがその人はそうした人とは全く違う真の意味での武道家でした。


第千百二十二話   完


                  2021・3・25

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