135 混沌たる異世界への出陣
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み)。こちらは大那牟遅神と少彦名神。貴方方の事はシャクシャインから聞いておりますぞ。それでは御両人をあの世界へとお連れ致そう。かなり命を懸けた戦いになるが、覚悟はできていますかな?」
「はい」
二人は肯定した。
「では、二人共、始めるぞ」
「はい」
大国魂神は大那牟遅神と少彦名神と共に大麻を出し、地面に突き立てた。その瞬間、地面に光が現れた。
「この中に入れば『向こうの世界』に行けます。では、健闘をお祈りいたしますぞ」
「はい、あり、行こう」
「ええ」
二人は光の中へ入って行った。
兵庫県神戸市。祝津ゆりと彼女の隣人の女子高生・鷺森光江が湊川神社の境内にいた。ゆりは主人に別れの言葉を告げる。
「それじゃ、行ってくるわ」
「ああ、必ず帰ってくる信じとるさかいな」
その時、一人の人物が現れた。
「お主らか、大戦に向かう者とやらは」
「はい」
「拙者は楠木正成なり。智・仁・勇の心を忘れずに戦に臨むが良い」
正成は刀を振り下ろす。大きな風の渦が出現した。
「飛び込むのだ、そこに『向こうの世』はある」
「はい、行こう、光江ちゃん」
「はい」
ゆりと光江は渦の中に入り、そして消えた。正成はゆりの旦那を見る。
「お主、妻とあの女子の無事を祈り続けよ。きっと勝利を掴んでくれるであろう」
「はい、俺も信じます」
広島県廿日市市の厳島神社。スケバン女子高校生・鯉沢輝愛はその場にいた。また、見知らぬ人物が三名ほどいた。
(この人達も異能の能力や武器を持っとるんか?)
その場に三人の女神が現れた。
「本日はようこそお越しいただきました。私は市杵島姫命、そしてこちらは田心姫命に湍津姫命でございます。貴女達が元の日常を取り戻す為の大戦に参加される方ですね?」
「はい」
「それでは皆様をあの世へいざないましょう」
近くの海水が渦のようになり、トンネルの入り口のようになった。
「この隧道を通ってください。そうすれば平和を司る世界に辿り着きます」
「ありがとう」
選ばれし者達が海水のトンネルを潜って行く。鯉沢はある道具を持っていた。
(この銃で奴等をゲテ物にしたるわ・・・)
東京都大田区にある磐井神社。そこに異世界の杯の所持者・安藤りえは両親と友達のみゆきに鈴音と共にいた。そこに応神天皇という一人の祭神が現れる。
「ようこそ、杯の所持者、安藤りえ。そしてその母君、そして溝口みゆき、藤沢鈴音。これから大戦が待っておる。命に関わる恐れもあるが、覚悟はあるか?」
「はい!」
「よかろう。では、その道を開く」
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