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おっちょこちょいのかよちゃん
134 大将か、それとも臆病者か
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「ええ!?どこで!?」
「あの秘密基地のある高台だブー!」
「うん、私も行くよ!」
 かよ子は杖を持って行こうとしたが、ここで杖を使ったらフローレンスが画策している作戦が台無しになってしまう。かよ子はやむを得ず杖を置いて行き、フローレンスから貰った羽根を使用した。羽根が巨大化する。
「ブー太郎、乗って!」
「ブ、ブー!」
 かよ子とブー太郎は現場へと急いだ。
(お兄ちゃん、杉山君を説得させるってこういう事なの・・・!?)
 かよ子は三河口の意図が理解できなかった。

 三河口と杉山の決闘は続く。三河口は抑えつけられたが、杉山の腕を離さなかった。そして隙をついて足払いして杉山を横に倒した。
「うお・・・」
「その武装の能力(ちから)は攻撃特化のようだな」
(こいつ・・・。能力(ちから)を使わないでこのくらいのダメージなのか?)
 杉山はもう一度、パンチを繰り出すだが、三河口は横に避け、杉山の肩を捉える。そして横に投げた。
「うおっ・・・」
 杉山は投げられたダメージは軽かったが、この高校生相手に何かを感じた。
(攻撃してくるか・・・!?)
 杉山は予感した。こっちに近づいて攻撃してくると。杉山は立ち上がった。予感通り、三河口は近づいて来た。
「畜生!」
 杉山はもう一度殴りかかる。だが、三河口の蹴りが来た。武装の能力(ちから)を利用したパンチに対して相手の蹴りは普通の蹴りだ。しかし、それでも三河口の足を止める為のパンチにしかならなかった。そして三河口は後退する。
(今だ!)
 杉山はもう一度殴りかかる。しかし、また素早く避けられた。そして後ろに回り込まれた。そして、右腕を掴まれた。
(こいつ・・・)
 杉山は震えていた。
「どうした?何震えてんだ?俺は能力(ちから)は何一つ使ってないぜ」
 杉山はなぜ自分が何も能力(ちから)を一切仕様していない高校生に対して震えているのか自分にも解らなかった。
「来いよ、杉山君。大将なんだろ?勝てるだろ?何も能力(ちから)が使ってない俺と違って能力(ちから)が使えるんだからよ」
「くっ!」
 杉山は掴まれている右腕を振り払った。三河口が吹き飛ばされる。
(やったか・・・!?)
 しかし、三河口はそこまで遠くには吹き飛ばされなかった。また三河口が近づく。
「これで留めのつもりか?」
 杉山はまた震えた。また殴りにかかる・・・、が、三河口が先に足を蹴り払った。
「あ・・・」
 杉山はそこで転ばされた。

 すみ子達は例の高台に来ていた。
(しばらくここに来る事はできなくなるのね・・・)
 だが、その時、音が聞こえた。先に誰かが来ていたのだ。
「誰か来てるでやんすか?」
 四人が茂みから見ていると、そこには隣町の学校の小学生がいた。杉山だった。もう一人
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