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ケニアでの出会い
第一章
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                ケニアでの出会い
 シャイロン=ワンはアメリカからケニアにNPOで来た、そうしてケニアの少年達の為にスラム街に入って活動していた。
 黒く短い髪で黒い瞳で穏やかな顔立ちで背は一七〇程ですらりとしている。服装は動きやすい。アジア系の切れ長の目と肌が印象的だ。その彼が同僚とスラム街にある彼の今の家で話をしていた。その話はというと。
「活動は順調と言うべいか」
「そうだね」
 同僚も頷いた。
「おおよそにしても」
「そうだよね」
「やっぱり活動が順調だとね」
「僕達としても有り難いね」
「全くだよ、ただ」
 ここでだ、同僚は。
 シャイロンの横にいる一匹の猫、クリーム色の毛の子猫を見て彼に問うた。
「その猫は一体」
「この前うちに入ってきたんだ」
「そうだったんだね」
「それでご飯をあげたら」 
 そうしたらとだ、シャイロンは同僚に話した。
「懐いてね」
「一緒に暮らしているんだ」
「そうなんだ」
「成程ね、ただケニアだと」
 今自分達がいる国はとだ、同僚は話した。
「畑を荒らす鼠を退治する」
「そうした生きものだね」
「ペット、家族というよりかは」
「そうだね、まあそれが本来の猫の役目だよ」
 シャイロンも述べた。
「それはね」
「そうだね、だからうちでこの子を飼っていることは」
「ここの人達からはかなりね」
「奇異な目で見られているね」
「そうなんだ」
 実際にというのだ。
「これが」
「やっぱりそうだね」
「ただ、ご飯をあげて懐いてね」
「家族になったんだね」
「そうなったからね」
 それならとだ、シャイロンは同僚にこうも話した。
「これからもだよ」
「一緒にだね」
「暮らしていくよ」
「そうするんだね」
「ちなみに女の子でね」
 シャイロンは猫のことをさらに話した、猫はパソコンの上に乗って丸くなりだしている、シャイロンは今のその様子も見てさらに言った。
「名前はナラというんだ」
「何か日本的な名前だね」
「何となくだよ、知り合いに日系人もいるし」
 同じアジア系のというのだ。
「そのこともあってね」
「成程ね、じゃあケニアにいる間は」
「ずっと一緒にいるよ」
 シャイロンはその子猫、つぶらな黒い瞳でクリーム色の毛の彼女を見ながら話した。そうしてだった。
 ケニアにいる間ずっとナラと一緒に暮らしながらNPOで活動をしていった。そうして五年経ってだった。
 アメリカに帰国した、すると同時期に帰国していた同僚が彼の家を訪問したがここでだった。
 パソコンの上にいるナラを見てだ、シャイロンに笑って話した。
「アメリカもか」
「もう置いておくなんて」
 それこそとだ、シャイロンは笑って答えた。
「想像もしていなかった
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