第百九十一話 海の中の星達その十
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そして次は大蛸を真っ二つにした、そのうえで。
他のモンスターや獣達を倒していった、バイテもだった。
海面をスケートの様に滑りつつ戦う、フェニックスの尾を縦横に振るいそれで敵を打って燃やして倒していく。
気付けばモンスター達はいなくなっていた、モレイはここでバイテに言った。
「貴方がタヒチの星の方の」
「そや、ポール=バイテや」
バイテはモレイに明るい声で答えた。
「拙者がな」
「左様ですね、お会いしに来たのですが」
「丁度ええ時に会ったな」
「そうですね、モンスター退治をしておられましたか」
「この連中も何とかせんとな」
さもないと、とだ。バイテはモレイに答えた。
「あかんやろ」
「はい、人々に迷惑がかかります」
「そやからな」
それでというのだ。
「出たと聞いたらな」
「この様にしてですか」
「戦ってる」
「そうして人々の不安を取り除いていますか」
「そや、それで自分が何でここに来たか」
バイテはモレイの目を見て言った。
「わかるわ」
「それでは」
「まずは島に戻ってな」
そうしてとだ、モレイに話した。
「そうしてな」
「お話をですね」
「しよか」
「はい、それでは」
モレイはバイテのその言葉に頷いた、そうしてだった。
二人はタヒチに入った、モレイから見ればそうなりバイテから見れば戻った。そうして二人でバイテの家に入り。
そこでだ、バイテはアイスコーヒーを出してからモレイに話した。
「一緒にやってこか」
「いきなりですね」
「もうあれこれ話してもな」
笑ってだ、モレイに話した。
「回りくどいしな」
「それで今ですか」
「言うたんや、それに拙者も争うつもりはない」
「それがしと」
「そや、それでや」
だからだというのだ。
「一緒にな」
「これからはですね」
「やっていこうか」
「それでは」
「そういうことでな、それで拙者達の盟主は」
「やはりあの方かと」
「パターソンさんな」
バイテも彼女のことを話した。
「あの人やな」
「はい、あの方しかです」
「おらんな」
「そのことはバイテ殿もですな」
「思ってる」
まさにというのだ。
「神星やし聞いてる話やとな」
「我々の、オセアニアの盟主に相応しい」
「そう思うからな」
「では」
「あの人との話の場所をもうけるか」
こう言うのだった。
「そうしてな」
「オセアニアを統一して」
「治めていこうな、ただな」
バイテはアイスコーヒーを飲みつつ言った、氷で冷やしてあるそれをストローで飲む、それが実に美味い。
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