暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第71話:戦闘で説得
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 あと一歩でマリアを倒せると言う時、マリアの前に立ち塞がった1人の魔法使い・ソーサラー。

 ソーサラーが姿を現した瞬間、颯人は奏と翼を守るべく2人の前に姿を現した。

「颯人!」
「あいつは俺が相手をする。2人はそのまま、マリアを――」

 颯人が奏と翼にマリアの相手を任せようとした時、翼は上から迫る気配に気づいた。ハッと上を見ると、そこには死神の鎌の様な武器を手にした少女が飛来してくるのが見えた。

「上です!?」
「げっ!?」

 翼の警告に颯人と奏は上を見上げ、危険を察すると揃ってその場を飛び退いた。結果、飛来した少女の大鎌は空を切り、攻撃を外した少女は舌打ちをしてマリアの傍まで後退した。
 それに続くようにもう1人の少女が同じように上空から飛び降りてくる。

「マリア、大丈夫デスか!?」
「えぇ、何とかね」

 大鎌を構えた少女・切歌がマリアに問い掛けると、マリアは頷いて答えた。彼女が問題ない様子に、同じく飛来した少女・調が安堵の表情を浮かべる。

「装者が、3人!?」
「おまけに魔法使いが1人、か」

 状況は少々厳しい。彼らにとってソーサラーの力は未知数だ。その上マリアを含んだ装者3人。マリアだけでも手を焼かされたのに、この上更に装者が増えるなど冗談ではない。

 それでもやらなければならないだろう。どの道相手は見逃してくれる事は無いだろうし、彼女達としてもマリア達には色々と聞かなければならないことがある。

 問題は戦力の振り分けだが――――――

「奏、翼ちゃん。悪い、俺はあの金色の相手に集中する必要がありそうだ」
「何か知ってるのか?」
「いや。だがあいつ、只者じゃねえ。気配で分かる」

 仮面で顔は見えないが、何時になく真剣な声色の颯人に、2人はソーサラーの危険性を嫌でも認識した。

 この場は彼の言う通りにしようと、2人は互いに頷き合いソーサラーの相手を颯人に任せるとマリア達の相手をしに向かった。
 2人は颯人とソーサラーを迂回するように左右に分かれて、マリア達3人の装者を挟み撃ちにする形で移動する。それに対し3人は、一塊になって何処から攻撃が来てもいい様にと身構えた。

「こちらの有利は確定しているわよ。頼みの魔法使いは助けに来れず、しかも数の上でこちらが有利。まぁ尤も? 切歌と調の助けが無くても、この程度の相手は余裕だったのだけどね」

 明らかに余裕を取り戻し態度が大きくなるマリアに、奏は渋い顔をした。が、ふと翼が視線を上に向けた事に気付き奏もそれとなく上を見て、思わず笑みを浮かべた。

「貴様らみたいなのはそうやって……」
「見下してばかりだから勝機を見逃すんだよ」

 突然の奏と翼の言葉に、思わず首を傾げるマリアだったがすぐに2人が言い
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